ある重要な日の前日について考える 3月10日に考える事

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本日は3月10日、3月11日の前日です。3月11日は東日本大震災のあった日であり、4年経ったとは言えいまだに色々な事を覚えています。たまに、仕事上はじめて会った人などには、「このビルだと、相当揺れたんじゃないですか?」といった具合に、それぞれの被災体験を語ることなどがあります。

確かに2011年の3月11日というのは大きな一日になりました。日本にとってもそうですが、個人としても大きな転機になったものと思います。当時は、これから先の生き方のようなものを考えましたし、それを友人・知人と語り合ったりしました。

一方、もう少し考える事もあります。それは、3月11日の前日3月10日についてです。4年前の今日、一体何をしていて、何を考えていたのだろうか? と。私の場合は、3月11日の記憶が鮮明であるのと比較して、3月10日は非常に曖昧です。4月に大学に移ってきましたので、最後の引継、挨拶などをしていて、3月末までに向けてスケジュールを組んで動いていました。3月10日もそれ以降の何日間かの予定を考えていましたが、すべて変更になった訳です。

当時は、当然この毎日が続いていくものだと思っていました。しかし、それは突然変化を迎えた訳です。さて、今考えるのは、今日2015年3月10日と4年前の3月10日との違いです。3月11日があまりに鮮明で、その差は極めて大きいのですが、3月10日は大きな変化がなくなっているのではないか、とさえ感じます。関東に住む私は、震災後あった停電のような事はなくなり、生活は元に戻っています。そして同時に、心持ちや意識といったものも3月10日に戻っているような気がしています。

何かもう一度、これからについて考える機会にしなくてはいけないなと感じています。

さて、皆さんは4年前の3月10日何をして、何を考えていたでしょうか? そして、それは4年後の今日、どう変化していますか?

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今日はこれから、2年ゼミのゼミ合宿。若きメンバーのこれからをしっかり聞いてきたいと思っています。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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