【恋チュン】恋するフォーチュンクッキー動画の作成法 -2013リフレクションチーム報告書-

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リフレクションビデオとはなにか

リフレクションビデオを作成する理由は、ワークショップなどイベントを開催した際に何が盛り上がったのか、何がダメだったのか、どのような学びがあったのかなどを記録するためです。特に、参加者本人は自分の事が見えていないため、振り返り(リフレクション)を行うためにムービーを作成しています。また、記録を残すことで、次への改善点などを見出すために使用したりします。

過去のポートフォリオはこちら

活動内容

今回、活動の一つとして、学祭でAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を参加者の皆さんや学校の関係者に踊ってもらい、その場で撮影、編集を行いました。


恋チュン動画の私的まとめー恋チュン動画はリトマス試験紙であるー
【恋チュン】AKB48の恋するフォーチュンクッキーを組織をあげて踊るという件について こちらを9月18日にブログをアップして以来、約1ヶ月にわたり細々と動画をアップし続けました。かなり数が増えてきました。メディアで取り上げられることも多く、...

http://www.nakahara-lab.net/blog/2013/10/pv_1.html

その理由は、恋するフォーチュンクッキーを組織の皆で踊ることが流行していたからです。組織単位で踊ることでただ踊って終わりではありません。組織の良さが発信できていると思いました。また恋するフォーチュンクッキーの曲調は昭和のディスコ風であり、またダンスも比較的単純な振り付けが多いのでこの2つが混ざりあうことで様々な組織が踊る背景につながったと感じました。

私たちはリフレクションビデオの作成を活動としていますが、リフレクションビデオを作成する技術を使えば、この恋チュン動画を作成する事が出来ると考えました。また、学祭で行い、参加者にはその場で編集結果を見せることによって、リフレクションビデオとはどういった風に作るのかについても知ってもらえると考えました。

リフレクションビデオでは、イベントの開催されている場所に入り、全体的に撮影をしながらなにかおもしろそうなことがこの先予想されるところに先回りをして撮影をする必要があります。また、編集も、なにがあって、なにが盛り上がったのかなど事実を記録しつつも、参加者のみなさんの記憶に残りムービーをしていかなければなりません。今回の撮影では撮るものがあらかじめ決まっており、作るものが見えていました。その点が多少違う点と言えるかもしれません。

今回は恋するフォーチュンクッキーをその場で踊り方をレクチャーし、撮影そして編集し、参加者の皆さんにその場でできあがりのイメージを見せるという、大変スピードが求められるものにしました。また、編集の部分では参加者の踊っている動作に合わせて音を合わせることが要求されました。

作業内容等

【利用したもの】
・Macbook pro
・iMovie
・ビデオカメラ

【事前準備】
1.曲の歌詞と踊りを覚えておく
これは、参加者に踊ってもらうには踊りかたの説明が必ず必要となるので、踊れるようになっている事が大前提となります。さらに歌詞を覚えておく事で、編集するさいに、当てはめる位置の間違いを抑制しタイミングを合わせる事が容易になるので全体的に時間を短縮する事ができます。

2.事前に数名のゼミ生に踊ってもらい編集の練習をしておく
こちらは、ぶっつけ本番ではなかなか作業するのは難しいので、事前に練習をしておくと慣れて当日の撮影や編集が楽になります。

3.iMovieに事前にプロジェクトを作成し音楽とゼミ生の踊りを組み込んでおく
あらかじめゼミ生の踊りを組み込んでおく事によって参加者の踊りを撮影して編集する際に当てはめていくだけなので編集作業の時間短縮になります。

4.会場は明るく踊りやすい環境を作る
参加者に踊っていただくのに、会場が暗いと参加者は踊りにくくなってしまいます。そこで、学祭の橋本ゼミの部屋にステージを作成し、踊っていただく会場は明るくポップなイメージにしました、また、雰囲気を明るくするためにスタッフは笑顔を維持し、踊りやすい環境づくりをしました。撮影を行うことよりも、いかに踊ってもらうのかの方が大変だったと思います。これは、リフレクションビデオの時と全く同じでした。

【撮影作業】
1.参加者に『恋チュン』について説明する
「恋チュンとは何なのか」「なぜ恋チュンを踊るのか」を説明し、踊ってもらうという事の了承を得ました。

2.参加者に全ての踊りではなく一部の踊りを教える
全ての踊りを短時間で覚えていただくのは、さすがに難しいので、「このシーンからこのシーンまで」というように伝え実際に踊っていただきました。その時、ゼミ生が踊って見せることで約5分位でひとつのシーンを覚えてもらえました。

3.実際に音楽を流して全てではなく指定した部分だけ踊ってもらい撮影する
先ほどの踊りのレクチャーした部分を実際に音楽かけ踊っていただき、撮影を行います。

【編集作業】
1.参加者の踊りを元から用意してあったゼミ生が踊っている動画に当てはめていく
踊ってもらい、その場で来場者にみてもらうためにはその場で編集する必要があるため、事前準備の段階で用意しておいたゼミ生の踊りに置き換える事で編集作業の時間短縮を実現しました。

2.足りないシーンはゼミ生の踊りで補った
参加者で全ての踊りを踊っていただければよかったのですが、残念ながら悪天候のより来場者数が伸び悩んでしまい、全てのシーンを参加者で埋める事はできなかったので、足りないシーンはゼミ生それぞれの踊りでカバーしました。

感想と振り返り

今回の作業を通じて感じたことは参加者の人たちに積極的にコミュニケーションをとることで参加者目線の撮影ができるのではないか、また今後に活かせるものと思いました。
リフレクションビデオを提供している立場から考えると、撮る側の腕次第になることもあるかもしれませんが、リフレクションのための場づくり、参加者の声を自ら引き出す能力や時には全体を見て回る観察力も必要になってくるときもあります。次になにが起きるかあらかじめ考えておき、瞬時に撮影することも必要です。リフレクションからまた次のリフレクションを考えあらゆることに気を使いながら今後も撮影、編集を行っていきたいと思います。

最後に
さらに詳しくリフレクションムービーについて知りたいという方に、先生の記事を紹介します。
リアルタイムドキュメンテーションにおけるリフレクションムービーの作り方
なぜリフレクションビデオの作成を行うのか。チームスポーツとしてのリフレクションビデオ

こちらの記事をご覧になると更に詳しくリフレクションムービーについて学べると思います。

執筆者

3年 三田 常盤
2年 小川 松田 高橋

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