面接ワークショップの実施報告

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「面接(笑゜)(面接ワークショップ)」とは、『面接』という枠組みを使いながら、面接とは何か、コミュニケーションとは何かを考えるワークショップです。
 また、これから就職活動を行う学生と社会人の方がフラットな関係で参加できるワークショップを目指しました。

■面接(笑゜)とは何か?

 面接ワークショップは、6人〜20人くらいの参加者で行うワークショップです。参加者が面接者と被面接者に分かれて「模擬面接」を行います。しかし、普通の模擬面接ではありません。
 この模擬面接では、ワークショップ内で作成した質問を用います。そして、その質問とは、事前のペアワークで作成する「相手の良さが一番出ると思われる質問」なのです。つまり、その模擬面接では、自分の良さが引き出されるような質問が出てくることになるわけです。シュートをうってくださいというような絶妙なパスが飛んでくるのです。
 なお、そこにちょっとしたスパイスを加えます。模擬面接では質問はシャッフルして行います。つまり、どの質問が出てくるかはわかりません。誰かの良さを引き出す質問に混じり、あなたの良さを引き出す質問が出てくるかも知れません。

 自分の良さがでる面接を実施したとき、あなたは何を思うでしょうか? そして、ペアワークのパートナーが作った質問に気付く事はできるでしょうか。また、あなたが作成したパートナーの良さを引き出す質問は、相手に届くでしょうか? 気軽に笑いながら、でも真剣に行えるワークショップです。

■面接とは何か?

●大学生にとっての面接とは
 大学生にとっての面接とは、いわば社会人になるため採用面接であり、関門です。採用してもらえるように事前に万全な準備をして受けに行きます。しかし、面接とははっきりした正解がなく、万全な準備をしていたとしても必ず受かるということがありません。大学生にとって、どれだけ面接の準備をしてきたとしても、落とされるという不安が多くある気がします。

?自分を作っている大学生?
 面接官に良い人間だということを表現するために自分自身を作ってはいませんか。自分自身を作ったことにより、「良い人間・デキル人間」と勘違いしていませんか。面接官(人事)の方は、「作られた人格」を見抜くプロです。そのようなプロを相手に「盛っていっても」簡単に見破られるのではないでしょうか。しかし、自分を相手に理解してもらうため、より良く知ってもらうためにはどうしたら良いのか悩むことは就職活動している中で多々あるのではと思います。

●企業(社会人)にとっての面接とは
 企業(社会人)からみた場合、採用面接とは今後活躍してくれる人物を見極める場です。そして、企業としての評価基準を満たしている人物なのか、または満たしていないのか判断がとても重要視される場でもあります。しかし、このような重要な場であっても面接者によりバラツキがあることが指摘されています(今城 2009)。

?正しく見極められていますか?
 あくまでも面接とは、人間が行うからこそ意味のある行為だと言えます。しかし、人間同士が短い時間の中で正しく相手を理解することができているでしょうか。もちろん、組織風土や文化に合った人かどうかで評価を行うと思いますが、面接者個人が気に入るかどうかという面接者個人との適合になっている可能性が指摘されています(今城 2009)。

■面接ワークショップの存在意義■

 上記に記したように、「大学生」「社会人」それぞれ面接において、「正解のない問題」を抱えていることがわかります。大学生にとって面接を恐れることで自分自身を表現出来ずに終わってしまう現状。そして、企業(社会人)にとって、目的に合った面接となっているのか、大学生を見極めることが正確にできているのかという現状があります。
 そこで、このワークショップでは、面接とは何か?を総合的に考えるプログラムとなっています。

■面接ワークショップについての概要

 こちらに詳細を記載しています。

■瑞木祭で実践した内容

1.背景・目的
 2013年11月9日、10日に産業能率大学湘南キャンパスで瑞木祭が行われました。私たちはこの面接(笑゜)(ワークショップ)をもっとたくさんの人に知って頂きたいと思い、橋本ゼミの研究発表の一環として実践しました。

2.実施内容
2.1 事前準備
 まず、事前準備とて、通常バージョンの1時間構成からショートバージョンの20分構成にしました。元々面接(笑゜)は一回1時間6人構成で制作しましたが、瑞木祭に来ていただいた方に長時間、時間を取らせては参加してもらえないと思い、1時間6人構成から20分6人構成にして実施いたしました。

通常バージョンとショートバージョンの対比の表はこちらです。
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2.2 当日内容
 面接(笑゜)は9日、10日共に4回開催しました。人集めから始まり、校内を回りながら来客者に面接(笑゜)の説明をし、人を集めました。面接(笑゜)は我々面接(笑゜)メンバーが司会進行を務め、参加者に分からないことを細目に説明しながら行いました。

3.実施結果
 瑞木祭の2日間を通して約20人の方に面接(笑゜)に参加して頂きました。参加者の年齢は、高校3年生?50代の方まで幅広い年齢の方々に参加してもらいました。性別は残念なことに女性の参加者が一人で、男性の参加者が多かったです。参加者の方に面接(笑゜)終了後感想を書いて頂いたので、その中のいくつか紹介したいと思います。

・久しぶりに面接について考えることができた。
・自分が最近、何に取り組めたのかを思いだし、その中で何に一番真剣に取り組めたか考えることができました。
・「面接」というものを考え直してみようと思いました。
・本当に楽しかったです。今回の事を参考に、面接についてもう一度考えてみようと思いました。
・面接に緊張しました。自分の伝えたいことがすぐに出なかった。
・「質問を相手との会話の中から考える」ということが思った以上に難しかった。けど、楽しかったです。
・実際に質問を作ることによって面接官の気持ちがわかった気がします。

4.感想と振り返り
 瑞木祭の2日間を通してたくさんの方に面接(笑゜)に参加して頂きました。準備から当日の本番まで、とても大変でした。司会進行の練習や、面接(笑゜)の場作りまで一切手を抜かずに取り組みました。そこで学んだことは本番をイメージしながら準備することと、繰り返し練習する大切さです。司会進行をしていて気付いたことは、最初のペアワークでは各ペアが初対面で会話にぎこちなさがあったのですが、面接を終えてからの種明かし&リフレクションでは、年齢関係なく楽しそうに会話をしていたことです。当日が台風という理由もあり、なかなか人が集まらなかったりと、思いがけないこともありましたが、瑞木祭で面接(笑゜)を行って、改めて考えさせられる内容や興味深い質問などが飛び交い、私たち面接(笑゜)メンバーにとっての一つの財産となりました。

5.今後の反省材料
・面接という名前に嫌悪感を抱く人が多く、参加を断る人が多かった。
・ルールをしっかり理解していない人がいた。
・ショートバージョンでは、質問を作成する時間が少なく、なかなか質問を作ることの出来ない人がいた。

執筆者および開発者

橋本研究室 2年 伊藤、加藤、尾崎
橋本 諭

開発者
橋本研究室&橋本諭


今城志保(2009)「採用面接における評価内容の企業間の共通性と特殊性―面接でどのような人が評価されるかはなぜ企業によって異なるか」産業・組織心理学会 第25回大会 pp195-198. http://www.recruit-ms.co.jp/research/essay/pdf/2009jaiop01.pdf

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橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭
Twitter:@satoshi_hashimo
Facebook:satoshi.hashimoto1
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