2011年の振り返り
読者はそう多くないと思いますが、2011年を振り返ってみたいと思います。
今年は、なんと言っても3月11日の大震災が記憶に残った年であります。その他にも、台風による洪水や、タイの洪水などもありました。自然災害の多い年でした。自身も大震災の時は、帰宅難民となり、自然に畏敬の念を再度感じる年でありました。
個人的には、転職という大きな節目を経験し、新しい生活になりました。それがちょうど震災のごたごたと同じ時期であったので、自分にとっては、震災前と震災後は本当に違う世界にいるようです。あたかも、震災前がウソや幻であったような印象さえ持っています。
大学教員としての一歩は、ゴタゴタの中で始まりました。前期は、授業開始が遅れるという異例の事態でありました。
私もどうなることか暗中模索でありましたが、学生も同じような思いであったと思います。初めての授業に戸惑いつつも、それは震災のゴタゴタの中でかき消されてしまった感もあります。ある意味で、私だけではなく、世の中全体が新たな時代に突入するための緊張状態であったため、すんなりとスタート出来たとも言えるかと思います。
さて、来年は30歳の節目を迎えます。そろそろ、色々な面で前に出て行かなければならないと感じています。しっかりとした根をはる努力と、風雨を恐れずに前に出ることを両立していきたいと思います。年が明ければ後期も残りわずかです。すでに来年度をにらんだ活動もスタートします。今できることをしっかりとやっていきたいと思っています。
来年は、同じような思いを持った人達と新たなチャレンジをしていきたいと思います。伊勢原という地域と、学生と一緒に何か「ステキな」ことをしたいと思います。
最後になりますが、今年は本当にたくさんの方々にお世話になりました。どうも、ありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。
映画山本五十六を見て気付いた2つのこと
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を見た。
山本五十六といえば、太平洋戦争時に活躍をした日本における軍指令官として最も有名な人の一人です。
彼の「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」という台詞は、人材育成の本質を表していると評している人もいます。特に、戦中、戦後世代の人達は、少なからず知っているので、講演などで引用させていただいていました。
この映画において描かれているのは、第2次世界大戦、太平洋戦争という昭和という時代の大きな転換点が、いかにして起きたのかということです。それを、「軍人」「マスコミ」「世論(一般庶民)」という3者を通じて描いています。
もちろん、主役は「山本五十六」ですから、彼を中心として、彼がいかに「日本という国をとらえていたのか」「世界の中での位置づけをとらえていたのか」に関する所は、見所だと思います。
空気という無責任な無関心
Continue reading »若者はダメなのか? 太田聰一著 若年者就業の経済学
本書は、若年者の就職(就業)に関して、経済学的にデータを用いて論じている。中でも、本書が他の「若年層向け就職関連の書籍」と違うのは、以下の点にある。
若年雇用問題は「若年問題」であると同時に「雇用問題」であり、その背後には供給側(若年者側)のみならず、需要側(企業側)の論理が強く働いているはずである。
まえがきPiiより
上記のように、雇用問題として需給の関係から論じられているのだ。各種統計データなどをもとにして、様々なファクトが積み上げられている。
たとえば、以下のような記述がされているのだ。
- 所得格差や就業率、非正社員比率等のデータから、近年若年者の世代内格差と若年者と中高年層との世代間格差の双方が拡大している傾向が見られる P43
- 1992年から2002年まで、中学、高校卒業者の正社員としての雇用の場が大きく失われ、それは製造業の停滞やIT化、高学歴者の増加が影響している p43
- 短大・大卒者にとっても、専門的・技術的職業や事務職といった若年者にとって「良い仕事」が大きく減少した。P43
- 若者とその他の世代の失業率格差を観察すると、1990年代以降、必ずしも若年失業率高まりが他世代を圧しているわけではない。P79
- 学卒時の労働市場の需給バランスがその後の就業状態や労働条件などに及ぼす因果的な影響のことを「世代効果」といい、日本の先行研究によれば、賃金水準や就業状態、転職行動に世代効果があることが明らかになっている。P114
- 日本企業は広い年齢層から採用を行っているが、若年の比率が高く、正社員の採用や大企業による採用において、若年者や新卒採用の比率が高くなっている。
- 日本企業の新卒者を重視する背景には、自社独自のスキルを身につけさせることを重視する特性が反映されていると考えられる P147
- 先行研究によれば、中高年労働者と若年労働者は代替的な関係であることを示唆するものが多い。また、中高年の多い企業や中高年の過剰感を持っている企業では若年採用が抑制される傾向がある。「置き換え効果」P183
根拠のない批判と、思い悩む人々
目の前の学生をみていると、「就職できないのは、自己責任だ」という声にさらされているように思う。その中には、「若者が楽な仕事ばかり選びたがるから、(仕事が)見つからないのだ」とか、「大学生のうちに遊んでばかりいるからだ」というような、一見正しそうだが根拠のない「若者批判」のようなものが多いからタチが悪い。一方で、素直な学生は、そういったスルーすべき批判をまともに受けてしまい、そして思い悩んでいるように思う。少なくとも、現在の不況は、彼らの責ではない。また、彼らの就職状況が厳しいのは、本書が示すように「本当は空くはずだったイスに、まだ誰かが座っているから」とも言える。それであれば、もちろん彼らの責ではない。
改めて感じた事
本書では、若年者の就業を改善するためには、労働需要を増やす必要があると主張している。つまり、働き口を増やすという事だ。それは、雇用を生む会社を作り出すことや、産業振興という話につながる。一方、では具体的にどうするの?という所までは示されていない(と思う)。「いかにして雇用が生まれる環境を作り出すのか」それは、既に職を得ている世代が果たさなければならない責務なのだと思うと同時に、大学の教員という立場としてもその責任は重大であると改めて感じた。
「就活の神さま」常見陽平 @yoheitsunemi を読んだ
本書は、小説というストーリーを使いながら、就職活動(就活)に必要な知識やマインドを紹介している。さらっと読める文体の中に、就活にありがちなエピソードが散りばめられており、振り返ってみて「そういったこともあったなあ」と懐かしく思った。
今35歳以下ぐらいの人達は、就職氷河期と言われる中を数々批判がある新卒一括採用の中をくぐり抜けてきている。新卒という武器を失うと、とたんに世間は冷たくなる事から、ある種の通過儀礼的に乗り越えてきている。だから、「就活」と言えば、誰しも一家言あるものだ。
曰く、「自己分析が重要だ」「企業研究に力を入れるべきだ」「どれだけの経験をしてきたかが重要だ」などなど。もちろん、自分自身もそういったものを「ちんけなものであるが」持っている。一方、就活は通過儀礼であるためか、多数経験している人は少ない。転職活動はまた違うものだと思うため、就活をリアルに体験するのは、ほとんど1回で、多くて2回だろう。自分も学部時代と院生時代の2回体験した「だけ」である。
その一方、毎年毎年「就活」の状況は変わる。例えば、今年はリクナビ等の就活情報サイトは12月1日がオープンとなっている。本書でもそういった流れをくんだ書き方になっているので、今年就活する人にはぴったりの内容である。(来年は状況は変わるだろうから、来年には「就活の神さま2013」が出てフォローしてくれるものと思う)
それ故に、過去経験したことが、今使えるかどうかは確かではないことに気づかなければならないと思う。いや、「仕事とは、働くとは何か」といった本質的な話以外、ほとんど使えないと思った方が良いと思う。そういった意味では、過去経験した人にとっては、今を知れるものであるし、自分もそういったつもりで読んだ。
ブラック企業
最近の事例だなと思った事として、ブラック企業がある。ブラック企業とは、法律を守らなかったり、仕事がキツくて離職者が多い、にも関わらず給料が安いという企業の事だ(定義は色々だか)。一つの事例として紹介される事に、googleの検索結果に出てくる「良く検索される項目」で、「企業名+ブラック」と出ていると、「ブラック企業なのか」と思ってしまう主人公が描き出されている。定義がいろいろなように、法律を守らないは論外であるが、仕事がキツい=悪い会社 であるかはわからない。その意味で、ブラックだと言われる企業が悪い訳ではない。しかしながら、こういった言説が語られる中で、「ブラック企業にだけは行きたくない」という学生が多いことも確かなのだ。
そういった「今」を示し、そこにある種の「回答」を示す事は意味があることだと感じた。
今打てる対策
大学ではキャリア支援が求められている。そもそも、大学でキャリア支援を行うべきなのか?という議論や、どういうキャリア支援が必要なのかという議論もあり、これと行った解答は出ていない(と思う)。その一方で、そういった議論とは関係なく、目の前の通過儀礼を前にスタート地点に、本人が気づいているかいないかに関わらず立っている人達がいるという事だ。そのため、こういったライトな文章で読める「現実解」を示す事は重要だと思う。是非、就活を控えた学生や親御さんに手にとってもらうと良いのではないかと思う。とても良い本である。
一方で、本書には、「就活の世界ってウソばっかりだから(P159)」という記述がある。学生さんは、この本も当然就活の世界のものだから、ウソも書いてあるだろうというぐらいのスタンスで。
生活のリズム
大学の教員になって大きく変わったことの一つとして生活のリズムがある。前職(経営コンサル)時代は、プロジェクトベースで動いていたので、月曜日だから○○するといったようなルーティンな業務はほとんどなかった。
変わって、大学では1週毎のスケジュールで動く。曜日を意識する事が多くなった訳だ。
ちなみに後期は、月曜日が研究日。火曜日〜金曜日が大学への出勤日となっている。
授業は火曜日に1コマ、木曜日に2コマ、金曜日に3コマの計6コマで、後半になるにつれてキツくなっている。特に、最後は金曜4限なのだが、100人強への授業のため、気力を振り絞って行うような授業となっている。
まだ、1回始まったばかりの所だから、後14週あるわけだ。
季節も夏から秋、冬に突入する。暑かったと思ったら、寒くなるわけだ。風邪でも引こうものなら、体力的にもキツくなる。
生活のリズムをいかにつかむかが鍵になるだろうな。
今日は、研究協力いただいている企業へ訪問。途中、海のそばを通ったが、既に秋の海になっている。夏のそれとはまた違い、それはそれで良いものだ。
季節の移り変わりを眺めながら、目の前の業務に立ち向かっていきたい。
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- 会議終了 17 hrs ago
- これから会議。。 23 hrs ago
- 中原先生にもそんな日があるなんて。ある意味、勇気づけられます。 “@nakaharajun: 今日はダメだ。書けん。筆がのらん。というより、やる気がない(笑)。ついつい逃避して「鬼のいぬ間にTwitter・Facebook」になってしまう(笑)。もう諦めよう。明日頑張る。” 1 day ago
- 業務終了。 1 day ago
- 今日は池袋で仕事です。久しぶりにスーツ来てます。スーツは、コーディネート楽でいいですね。っていっても、いつもそんなに考えちゃいないけど 2 days ago
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