【SDGs】”橋本ゼミ”だから分かった別世代の意見の重要性

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はじめに

 こんにちは、橋本ゼミ6期の大塚です。

 産業能率大学では2017年11月11日、12日に瑞木祭が開催されました。橋本ゼミでは持続可能な17の開発目標(SDGs)をテーマに活動しています。瑞木祭では来場者の方にSDGsについてもっと関心を持ってもらうために興味のある分野を探す診断や解決策を考えるゲーム、ダンスを行いました。

 私は当日、ゲームでのファシリテーターを担当しました。瑞木祭を終えて、私は別世代の意見の重要性に気づきました。以下、その理由を説明していきます。

ゲームについて

 本題に入る前に簡単にゲームの説明をしたいと思います。このゲームは各テーマの対象者が書かれた主題1のカードと全く関係のない人が書かれた主題2のカードを引き、SDGsに対して何ができるかをグループで考えてもらうゲームです。SDGsという難しい問題を身近に感じてもらうこと、各テーマにつながりがあることを理解してもらうことがこのゲームの目的です。具体的なゲームの方法は以下の通りです。

 まず、主題1のカードを一人一人引き、その主題1に書かれた人が17個のどのテーマに当てはまるのかを考えてもらいます。ここでポイントなのが複数のテーマが当てはまることです。複数のテーマが当てはまると考えることでSDGsの各テーマが繋がっていることを意識してもらうためです。一人ではなくグループで話し合うことにより1つのテーマしか出てこないという事はありませんでした。

 次に、一人ずつ引いた主題1のカードの中から最も関心のあるものをグループで1枚選びます。その後、全く関係のない人が書かれた主題2のカードをグループで1枚引いてもらいます。そして、その主題1に書かれた人と主題2に書かれた人が合わさったときにSDGsに対して何ができるかを考えてもらうゲームでした。ここで、SDGsに対してできる事を考えてもらいました。ここでの目的は、あえて関係のない人と掛け合わせ解決策を考えることで自分たちにも取り組める事があると意識してもらう事でした。関係のない人のカードには、高校生、お笑い芸人などがありました。(関係ないと書いていますが実際は関係あります。

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瑞木祭を終えて

 瑞木祭が開催された二日間で約200人の来場者が橋本ゼミのブースに来てくださり、ゲームでは中学生、高校生、大学生、主婦の方や社会人など多くの方に参加していただきました。私は二日間でいくつかのテーブルのファシリテーターを担当させていただきましたが、驚いたのはどのグループも必ず複数の解決策を考えることです。

 学生が考えた解決策には遊びで言ったような内容もありました。しかし、ここで面白いと思ったのが先生や社会人がそれを聞くと理論的に実際にできるような内容へと変えて提案してくださったことです。

 例えば、「シャッター商店街の経営者」に対して「女子高生が中心となって近くにお店を開く」という考えです。当初は「SNSで拡散する」という意見でしたが、それではターゲット層が少なく実際に人を集めることは不可能という反論が出ました。その意見を「お店を開く」に変えることで話題性がでて、全国からその商店街に集客することができるのではないかという意見でした。

 「女子高生だけがお店を運営する」という意見は、社会人だけの話し合いではなかなかでないのではないでしょうか。私はこれがSDGsを解決するために重要な事だと考えました。

ビジネスの視点だけではSDGsは解決できない

 現在、多くの国や企業がSDGsに対して様々な取り組みをしています。しかし、その多くは企業や社会人のみが取り組んでいるものであり、知っていても全く活動できない人たちは世界に多く存在します。2030年までに目標を達成するには企業や社会人だけでは難しいです。

 今回瑞木祭ではゲームを通して中高生や大学生にもできることを考えてもらいました。そして全てのグループで解決案が出ました。前述のとおり今回のゲームではこのような学生の意見から発展して解決策が出ることもありました。今回のゲームのように、一見実現できそうにないやり方にも解決策のヒントが隠されています。

 今回私が気づいたのは、社会人や大学生が考えると難しく考えすぎてしまうことです。例えば過去に行っている例と同じような内容です。このような固定観念を壊すことは企業にとってもメリットがあります。多くの企業がSDGsに取り組む理由として新たな事業領域を見つけることがあります。新しいことをするということは難しいことですが、ひょっとしたことから思いつくことがあります。学生の視点からも考えることで新たな解決策を作り出すことができるのではないでしょうか。

まとめ

 国や企業などは既に協力して取り組んでいますが、世代としてはどうでしょうか。今回、このゲームを通して私は全ての人の考え方が異なることを改めて感じました。普段話すのは同年代が中心ですが、今回のゲームで社会人の方や中高生から学ぶことが多かったです。今回のゲームには”幅広い世代”の方に参加していただきました。このように違う世代の人が一緒に話し合うことはそう多くないと思います。ゲームに参加してくださった方には、SDGsを身近に感じてもらえるとともに、違う世代の意見の重要性も感じていただけたら良いなと思いました。

執筆:橋本ゼミ6期生 大塚星也

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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