ファシリテーターに必要な2つのこと

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はじめに

皆さんは、グループワークをする際にどのような役割を担っていますか?
最近、授業でグループワークを取り入れている学校が多くあり、馴染みのある方も多いと思います。グループワークでは、1つのテーマについて皆で意見を出し合って解決策を見つけたりします。そのなかで、苦手な人やテーマがつまらないと感じた人は苦痛に感じていたり、グループワークに消極的な人もいるかもしれません。
そういった人達もいる中で、リーダーや進行役の人はどうすれば皆が積極的な姿勢でグループディスカッションに参加する場を作れるでしょうか。

今回の瑞木祭で、私はグループワークを先導していくファシリテーターを担当させてもらいました。進行役がどのように働けば参加者が参加しやすく、色々な意見が飛び交う話しやすい環境になるのか、今回感じたことを踏まえて、必要だと感じた2つのことを書きたいと思います。

ファシリテーション・ファシリテーター

ファシリテーションとは、会議やプロジェクトの進行手法として活用されスムーズな進行と答えを出しやすい環境をつくることを目的とした支援・手法を指します。ファシリテーション能力を持ち、グループの一員として参加せず、あくまで中立的な立場から活動の支援を行うようにする人を一般的にファシリテーターと呼びます。

ゲーム内容

今回のゲームでは、3人~4人でグループワークを行いました。SDGsについて身近に感じてもらうことを目的に、SDGsのテーマに関する対象者とテーマには関係のない対象者同士を組み合わせて、テーマを解決するにはどのようなことが出来るのか、解決策を違った視点から考えてもらおうという内容でした。

ここで、実際に行ったグループワークの流れを整理します。

簡単な自己紹介

ゲーム説明

アイスブレイク
(テーマに分けられた対象者のカードを引き、どのテーマに当てはまるか考える)

本題
(対象者が書かれたカードを新しく引き、対象者と対象者を掛け合わせて解決策を考える)

フィードバック

という流れを、椅子に座り向かい合った状態で行いました。

詳細はこちらを参照ください。

【SDGsワークショップ】 困っている人×自分=? 自分ができることはどんなことでしょう
はじめに こんにちは。6期の織田法彦です。 先日瑞木祭が行われ、私はSDGs(エス・ディー・ジーズ)持続可能な開発目標について身近に感じてもらうことを目的にワークショップを行いました。 今回は瑞木祭で私たちが行ったゲーム感覚のワークショップ...

課題点

今回ファシリテーターをやり、担当したテーブルでは雰囲気などがそれぞれ全く違い、意見がたくさん出るところ、全然意見が出ずに盛り上がらなかったところなどありました。そして、奇抜にとんだ新しい意見もあまり出ませんでした。
どうしたら、もっと良い環境を作ることが出来たのでしょうか。

ファシリテーターに必要なこと

―話しやすい環境作りー
ファシリテーションの役割は、主に”会議の場の提供・参加者の意見を引き出す・意見の整理・まとめ”となっています。その中で、”会議の場の提供”というのは本題に入る前から始まっており、いかにそこで話しやすい環境を作れるかが大切となります。

実際に、私は初めてのファシリテータという緊張感から場の雰囲気を和らげることができませんでした。初対面人同士の場合、仲の良い人たちが集まるグループとは違い、固い雰囲気の中一言目が言いにくいような、そんな空気を感じました。

このことから、ファシリテーターに大切なことは、率先して話を進めながらもテーマのことだけでなく、他愛のない話を振ってみたり、中立的な立場でありながら、いかに溶け込みメンバーが打ち解けることのできる自然な流れを作るかが大切だと考えます。

―幅広い知識&タイムリーな情報―
話し合いを進めていく中で、ファシリテータは”参加者の意見を引き出す・意見の整理”をする役割が大切となります。これは、マニュアル通りに進めることは難しく、事前にテーマに関する事を頭に入れながら、意見を聞いたり質問したりと、メンバーの状況によって対応することが重要となります。

今回のテーマであったSDGsは難しそうな内容が多く、初めて聞いたという人も多くいました。いかに自分事に捉えてもらい議題について考えてもらうためには、ファシリテータが色々な角度からそのテーマについて知っていることが重要であると感じました。私は、SDGsについて勉強をするなかで、身近に考えられることが沢山あるということに気づくことができました。

テーマの意味や背景だけでなく、それに関連する幅広い知識とタイムリーな情報を臨機応変に対応していくことで、1人1人が身近に感じてもらえると思います。また、日常のことと関連付けて話してみたりすると、テーマのイメージも変わり、話しやすい雰囲気になると思います。座って話し続けるよりも、歩いてみたり動いてみることで、色々なモノが見えてきて新しい発見があるかもしれません。

最後に

以前まで、グループワークの進行役を経験した事のなかった私は、今回とても勉強になりました。上記に書いた以外にも、ファシリテーターとして必要なことはいくつもあると思います。今回の経験を通して特に感じた、難しいと思うテーマをいかに身近に感じてもらい、つまらないと感じさせないように考えてもらうか、ということはコミュニケーション力と共に、テーマに関連した事の勉強など事前の準備が重要だという事を強く実感しました。

グループワークでは、自分では考えたことが無かったような意見や気づきが沢山あります。そういった新たな発見ができるような環境づくりの参考になれたら良いと思います。

執筆:橋本ゼミ 6期 弘中彩央里

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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