内輪化が自分の人生を狭くする? 学生の内輪化に物申す!人生をちょっと楽しくする方法

   

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 私たち橋本ゼミは2015年11月7,8日の2日間、産業能率大学湘南キャンパスで行われた瑞木祭に参加しました。今回は「21世紀型スキル」をテーマにイリオスというオリジナルゲームを行いました。その内容はほかのメンバーのブログで紹介します。

無題

 このゲームのストーリーは、2025年人工知能が次々と人の仕事を奪う未来をもとに考えられました。人がロボットに仕事を奪われないようにするために私たちは21世紀スキルが必要だと考えています。そして二日間を終えて私たちが課題と感じた「内輪化」について報告し改善案を提案していきたいと思います。

内輪化とは

 学園祭ではその大学の学生や卒業生を多く目にすると思います。近所だからとちょっと来たときや入学を考えて来たとき、大学生だけで盛り上がっている雰囲気に入りづらいなと感じたことはありませんか? また、学園祭のシーンだけでなくてもそのような場面に出くわすことはよくあるのではないでしょうか。私たちもそんな雰囲気に知らず知らずなってしまっていました。

内輪化とは他人や部外者を交えない範囲のこと(Goo辞書)。

 例えば他者に疎外感を感じさせてしまう雰囲気ではもう内輪化している状態だといえると思います。

 ではなぜ内輪化が問題視されるのでしょうか。内輪化をはたから見ている人は不快感を覚えるという一面もあるでしょう。しかし他人だけではなく内輪化している人たち自身にもよくないことがある、内輪化によるデメリットもあるのではないかと思います。

 ここでは舘野(2014)の論文を参考に、学生という立場で、内輪化についてキャリアの視点から考えていきます。

 現在の職場と大学では、どのような人とコミュニケーションをとるか、人間関係を築くかについて、図のように大学生は同質なメンバー同士、企業では多様化しているというように、ギャップが生まれています。

図

 舘野によれば、1990年代と比べ、現在「自分と前提を共有しない」他者とのコミュニケーションが減っており、前提を共有する仲間とのコミュニケーションがより一層濃密化しているといいます。内輪化とは、「自分と前提を共有しない」他者とのコミュニケーションができず、後者の「前提を共有した仲間とのコミュニケーション」に無意識になってしまっている状態のことと言えそうです。

 しかし、卒業後の職場では全く前提を共有しない他者との協力関係を結ばなくてはいけなくなります。「大学時代の異質な他者とのつながり」を持つことによって、職場へのステップにすることで、より多様化している職場をサバイブし自らのキャリアを開くための鍵になるのではないでしょうか。

 さらに、大学時代の異質な他者とのつながりを持った人は組織社会化がうまくいくという研究結果も紹介されていました。組織社会化とは、「組織への参入者が組織の一員になるために、組織の規範・価値・行動様式を受け入れ、職務遂行に必要な技能を習得し組織に適応していく過程のこと」を指し、企業が求めている力の1つです。つまり「内輪化」は、自分自身のキャリアと密接に関わる問題だと言えるのではないでしょうか。

脱内輪化は人生を豊かにする?!

 内輪化について、ここまではキャリアと関連付けて考えてきました。しかし、内輪化しないことはキャリアを考える上だけで大事な訳ではないと思い始めました。

 このブログを書くにあたって、「異質な他者と繋がられているか」自分自身に問いてみました。振り返ってみると、同じ趣味を持つ人達によるコミュニティやバイト先のコミュニティは、年齢層も幅広く、また外国人の仲間もたくさんいます。私自身、実は異質な他者と繋がることができているのではないかと思いました。

 では、そこから得たものはなんだろう? 1つ例を挙げると趣味によるコミュニティで普段なら行くことのない「鶯谷」にあるお店へご飯にいったことが挙げられます。普段いかないという理由は、私には近寄りがたい場所の近くにあるお店だったからですが、連れて行ってもらったお店は海鮮類が感動するぐらい絶品でした。そこから得たこと、それは「こんなところに、美味しいお店があるんだ!」でした。連れて行ってもらえなけければ、出会えないお店だったと思います。

 それは決して自分自身を勉学やキャリアの面で成長させるものではありませんが、私の人生を豊かにするものを得ることができました。異質な他者と情報を共有したり、他者の価値観に触れたりすることは自分自身の人生をよりよいものに変えてくれるのではないかと思います。内輪化のデメリットは人生を狭いものにしてしまう、異質な他者と関わりを持ち自分の世界をどんどん広げていくことで豊かな人生を送る1つの手段になるのではないでしょうか。

内輪化させないようには

 産業能率大学のゼミ活動は2年の後学期からスタートし、最初の仕事は瑞木祭です。橋本ゼミでは、各学年3グループ「ゲーム班」「広報班」「デザイン班」に分かれそれぞれ1つ上の先輩についてもらい行動を開始します。瑞木祭を終えた今、同学年よりも先輩のほうが話しやすい状況です。

 同学年との仲は築きやすいが先輩にはなかなか近づきがたくなりゼミやサークル、様々なコミュニティで、内輪化が定着してしまうことが多いのではないでしょうか。それを解消すべくゼミの最初の作業を先輩と共にし、まず先輩との距離を近づける。私たちのゼミでは先生が同学年で内輪化しない仕組みを作っています。

 例えば合コンの時、最初は男女向かい合って座りのちに席替えで男女交互に座り、話しやすくするというのは鉄板ですよね。内輪化しないために気をつけることもありますが、内輪化しないための「仕組みづくり」も大切だといえるのではないかと思います。

 また、内輪化のデメリットを一人ひとり理解する必要もあると思います。内輪化のデメリット、自分の世界を狭めることを理解すればもっと異質な他者と関わろうと行動できるのではないでしょうか。

振り返り

 今回の瑞木祭は、橋本ゼミ全体として異質な他者と関わる大事な機会でした。つまり橋本ゼミとして新しい何かを得るチャンスを逃してしまった気がしています。今回の瑞木祭の具体的な反省点として挙がったのが入りづらい雰囲気を出してしまったこと、ゼミ内で内輪化していたことです。入口は一番初めに対面するところ、そこをまず改善すべきでした。

 2人で仕事を行うのでそれぞれに仕事を与え、学生だけで固まらないようにする入りやすい雰囲気をつくるなど仕組み化ができたのではないかなと思います。しかし誰かに仕組み化されて初めて内輪化していない雰囲気をだすのではなく、全員が「異質の他者とつながること」のメリットを理解し積極的に脱内輪化の雰囲気を出すことが1番良いのではないかなと思います。

このブログを見て「異質の他者とつながってみよう」と思うきっかけになれば幸いです。 ぜひ異質な他人と繋がってたくさんの世界を見てみてください!

参考文献
舘野泰一(2014)入社・初期キャリア形成期の探究:「大学時代の人間関係」と「企業への組織適応」を中心に.中原淳・溝上慎一(編),活躍する組織人の探究: 大学から企業へのトランジション,東京大学出版会. pp117-138

執筆:橋本ゼミ4期生 山北 桃香

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