タンスで眠らないクラスTシャツの作成 橋本ゼミにおけるユニフォームの作成法

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 毎年12月から1月にかけて、プロのサッカーや野球チームでは新メンバーの加入やスポンサーの変更などを兼ねて次年度のユニフォーム発表が行われます。橋本ゼミでも2年生が後期から加入するため毎年11月の瑞木祭の時期に合わせてゼミパーカーを作成します。2014年度のパーカーは今回の瑞木祭において橋本ゼミのテーマであった「creative confidence?創造力に対する自信?を取り戻す」というテーマに沿って作成しました。

 今回パーカーを作成にあたり、いくつかの意味を含めて作成しました。
 高校などの時でも文化祭や体育祭などの時に、クラスTシャツを作ります。その時には、クラス名や生徒の名前を入れて「そのクラスらしさ」を表現することが多いと思います。その場合、文化祭期間や学校内で着るのは良いのですが、学校外で着るのは気が引けてユニフォームとして着る機会が限られてしまうことがおきています。

 タンスの中に昔のクラスTシャツが眠っていたり、部屋着として使われていたりします。橋本ゼミでは学校外での活動の際もパーカーを着用します。そのため、ユニフォームではありますが、「私服感のある」ユニフォームを作成しました。下記にあるのが今年のデザインになっています。

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(上、全体デザイン 左、前面イラスト 右、背面イラスト)

 前面のデザインは、橋本先生をイラストにし「Creative Confidence」と言っているようなデザインになっています。背面のデザインは、瓶の中にHashimoto labの文字たちが閉じこまっているデザインにして、着るとちょうどフードの下に隠れるようにしました。これは上記にもある今年のゼミのテーマの「creative confidence?創造力に対する自信?を取り戻す」をイラスト化したものです。瓶の中の文字は創造力。創造力たちが瓶の中から出たいけど出られない!という意味を込めています。

 また、このイラストはフードの下にあります。Hashimoto-labと文字が入っているイラストを大きくパーカーに入れてしまうと高校のクラスTシャツと差はありませんが、見えないところにゼミのイラストを入れるというちょっとした遊び心を入れました。

 実際にこのパーカーを着ている人を見たら、「このパーカーを着ているのはどこのゼミかな?」、「前に書いてあるあのキャラクターが言っているCreative Confidenceって何のことだろ?」というのが正直な第一印象だと思います。まさにそれこそが目的であり、パーカーを見た人たちに興味を示してもらい、1人でも多くの人に橋本ゼミを知ってもらいたいという意味も込められています。

今回のパーカーを作るにあたり、当初3つの条件がありました。
スクリーンショット 2015-02-27 16.41.28

 結果的には、パーカーのデザインについては上記の条件を満たすことができませんでした。鮮やかな青色のパーカーを作成することは不可能と思ったからです。そもそも、パーカーを作る条件?の鮮やかな青という案が出たのは今回の教室内の場作りの世界観が「縁日」と決められていたところにあります。縁日=お祭り=ハッピ=青という考えの連鎖から浮かんだ色でした。しかし、いざ作るとなると色の配色が難しく、さらに私服で着ることも難しいのでは? という疑問が上がり、デザインを業者の方に提出する期限が迫っていたため、当初の条件を変更し、デザインとしても私服としても作りやすい無難なグレーになりました。実際にはグレーで作成したことで教室の場にかなり馴染むことができ、更に?の条件の私服として着やすいデザインに仕上がったため、今でも私服として着ているゼミ生もいます。

 一方、今回パーカー作るにあたり一番の反省点は、インパクトに欠けたことです。実際グレーの生地に黒のイラストとなると、かなりパッと見で印象が薄くなります。上記にも記しましたが今回のパーカーには1人でも多くの人に橋本ゼミを知ってもらいたいという、いわゆる集客という意味を込めました。その場合一番大切なのがインパクトです。もし今回のパーカーの色が鮮やかな青だったとしたら、今回の瑞木祭ではそれなりにインパクトがあり、興味を引き、集客にも更につながったのではないかと思います。

 ユニフォームを作るという事は、その組織らしさを表現することに加え、ユニフォームを見てもらう人たちの興味をいかにそそるかという事も大切だと感じました。初めにも書きましたが毎年のようにこの時期にはたくさんのスポーツチームの新しいユニフォームが発表されます。今年特に注目されているように感じるチームは野球の読売ジャイアンツというチームです。このチームは今年、13年ぶりにユニフォームの胸元に「TOKYO」と、拠点地をユニフォームにしるしました。意味は「東京で日本を代表するチーム」とのことです。正直なところ、このチームの今年のユニフォームはかなり他球団と比べるとデザインはかなりシンプルになっています。しかしながら13年ぶりに胸元の「TOKYO」の文字はかなりインパクトがあるのです。

 組織によってインパクトにつながるものはもちろん違います。色、イラスト、形、素材など、表現の仕方はさまざまです。人は見た目が9割という言葉と同じわけではありませんが、第一印象のインパクトの大きさにより集客や注目度が違うのは事実だと思います。今回パーカー作成を行い、ユニフォームというものは第一印象がとても重要であり、更にそのユニフォームの用途を考慮しながら作成しなくてはならないことを痛感しました。

 しかし、私自身入ったばかりであまり理解できていなかったこの橋本ゼミを客観的に見て理解することができました。毎年新たなメンバーの集団ができ、様々なユニフォームがこれから先もずっと作られていくと思います。もしユニフォームを作る機会がありましたら、自らの集団を客観的に見られるいい機会として考え、素敵なデザインを考えてみてください。ご高覧頂きありがとうございました。
執筆:露木 史織

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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