地産地消ならぬ学びの自産自消 相手の良さを引き出す面接ワークショップを通じて

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2015年2月23日〜24日にかけて、橋本ゼミ2期生(3年生)のゼミ合宿を行いました。三年生の2月と言うこともあり、これから本格化する就職活動に向けて、我々なりの対策を行っています。

相手の良さを引き出す面接ワークショップ

今回行ったのは、橋本ゼミで開発した面接「笑」というワークショップです。このワークショップは、2人一組でのペアワーク、模擬面接、振り返りという段階になっています。ペアワークでは、ペアになった人の良さが出るような「質問(グッドクエスチョン」を作ります。今回は、就職活動真っ最中と言うこともあり、今現在使っている「履歴書」を持ってきてもらいました。
本学の履歴書には、学業において頑張ったこと、課外活動で力を入れたことと言った自己紹介を記述できるようになっています。そういった内容を加味しながら、また20分間のフリー時間を使いながら、面接時に相手の良さが出るような質問を考えてもらいます(この時点では、ペアに質問は明かしません)。
その後、模擬面接を行います。ペアワークで作った質問を全員分集め4人一組の集団面接形式で実施しました。模擬面接については、面接の練習という意味がもちろんありますが、+αとして自分の良さを引き出すような質問があるかも知れないという状況の中で行います。
模擬面接を終えた後は、再度ペアに戻り、質問をフィードバックし合います。その質問は、自分の良い所がでるようなものであることから、自分の良さをフィードバックしてもらう事になります。また、模擬面接の最中に感じた質問に対するイメージと相手の意図とをすりあわせることもできます。また、質問を考えるということ面接官を体験することにより、採用側がどういったことを考えているのかを体験する事もできるというものです。

自分の学びは自分で作る地産地消ならぬ自産自消

面接ワークショップは、特別なものがほとんどいりません。強いて言えば、質問を書くためのカード(情報カード等)だけです。自らの学びを自ら作りだして、自ら消費する。「学ぶべきもの」という消費をするものは溢れかえっていますが、それでも敢えて自ら作り出すことの大切さもあるのではないかと思います。

それは、合宿中の他の場面でも感じました。今回の合宿は市の研修施設を使いました。非常に格安で泊まれるのですが、ほぼすべてセルフサービスです。初日の夕食はカレーを作り、その後の宴会なども自分達ですべて行う。最後には掃除をして帰ってくる。その様子を見ていると、それぞれの個性のようなものは、この活動の中に現れていると思いました。

さっさとご飯を炊き始める人(優先順位がわかっています)、作っている最中から洗い物をすすめる人(効率的です)、具材を切ったりはしないが、煮込むことには力を入れる人(目立ちたがり屋。これ、私です)。ずっと遊んでいる人(それもありです)。

誰でも作れるカレーですが、カレーを作りながらでもある種のリーダーシップや、フォロワーシップのようなものは見えてきます。そして、一番感動したのが、朝起きたら朝食ができあがっていた事です。夜、宴会をしていて、みんなバラバラに起きてくる中で、1時間前に起きて率先してご飯を炊き、朝食を作り上げていたメンバーが3人いました。すばらしい。

カレーであり、朝食等々、そのもの自体に価値があるかと言えば、そうではないと思います。しかし、作成する過程においては、いろいろなものが見えてきます。そして、そこからそれぞれが得られるものもあるのではと感じています。これからも自分で作って、自分で消費するという活動は続けていきたいなと感じています。

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部屋の中に暖炉がありました。自然とその前には人が集って語り合っています。焚き火良いですね。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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