美味しい料理(アウトプット)を作りたい。さあ、何をインプットしようか 2015橋本ゼミ

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 現在、2015年度のゼミ活動において、主に3年生に対してどんなインプットをしてもらおうか、言い換えるとどんな本を読もうか、検討しています。2年生の後期から始まったゼミにおいては、まずは先輩と共に手や体を動かす実践活動から先に行ってもらっています。そして、その振り返りを書いています。

ゼミメンバーのブログ

 いくつかの記事をアップしていますが、この振り返りを書くという活動において、ほぼ必ず自分のインプット不足に気付いたようです。アウトプットをしながらインプットに励んだ人もいますし、とりあえずアウトプットをしたという人もいそうです。

インプットの重要性は、アウトプットしてみないと気付かない

 自らのつたない経験に照らし合わせて見てもアウトプットしようとして初めてインプットの重要性に気付くような気がします。何かを書こうとする、特にメールやLINEのレスのような瞬発力ではないものを書こうとするとき、自分の頭の中に何があるのかを探します。そして、その中から何かを書くわけですが、当然そこに何も無ければ何もアウトプットはできません。

 この関係は、料理に似ているなと思います。
 冷蔵庫にあるもので、「ちゃちゃっと」料理をする。よくある事だと思いますが、牛乳と納豆といつのものかわからない桃の缶詰とかしか入っていないのであれば、カレーを作るのは難しいでしょう。もし、カレーを作りたいのだとすれば、今ならクックパッドなどでレシピを調べたりして、スーパーに買い物に行く必要があります。そして、にんじん、じゃがいも、肉、カレー粉なんかを買ってきます。

 たまに、冷蔵庫の中に既に様々な食材が「整理された状態」で入っている家庭もあるでしょう。その場合にはすぐに料理を始められるかも知れませんが、もちろんそれは誰かが買い物をしていて、そして整理しているからできる事です。ただ、食材は入っているが一見して何が入っているのかがわからない状態であれば、腐らせてしまう事でしょう。(残念な事に頭の中に誰かがインプットをしてくれる事はありません。自分でやらなきゃダメですね。)

 そして、(私がかなりそうなのですが)料理をしないのであれば、冷蔵庫に何が入っているかなんて、気にしないのです。故に、買い物(インプット)の必要性には気付かないものです。カレーを作ろうとしてみて、あれ?これじゃカレーは作れないやと気付く訳です。

 たまに、アウトプットが苦手だという学生さんがいますが、きっと我が家のように「納豆と牛乳と桃の缶詰」で何かを作ろうと苦心している可能性が高いと思っています。天才的な料理人であれば、もしかしたらこれらの食材だけで何かを作ってしまうのかも知れませんが、そんな事で悩んでいるのであれば、何か買い物(インプット)をした方が良いでしょう。

ゼミとして何を読むか

 インプットについては各自で行う事が当然ですが、ゼミとして何を読んでもらうかはとても悩んでいます。料理のたとえを継続するならば、メインディッシュになるようなものを各人の関心を元に読んできてもらうのか、それともどんなおかずにも合う「ご飯」のようなものを読んでいくか。

 当たり前の事ですが、どちらも必要な事でありますし、どちらも繋がっているのですが、どちらを先にやろうか考えています。そして、具体的に、どんな本を読めば良いのか考えております。初めの一冊になるようなものですね。できれば、このインプットを通じて、次のものへの興味が出てくれると嬉しいですね。

 なお、昨年はプレイフルラーニング、一昨年は企業内人材育成入門とハンドブック経営学を読みました。何か、これはオススメですよという本があれば教えてください。

 Amazon.co.jp: プレイフル・ラーニング: 上田 信行, 中原 淳: 本
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 Amazon.co.jp: ハンドブック経営学: 神戸大学経済経営学会: 本

 PS:インプットしろと言って、こちらがインプットしない訳にはいきません。私は、今こちらヒーヒー言いながら読み進めています。最近のHRDの分野を集めた体系的な一冊になっていると思います。
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Amazon.co.jp: Handbook of Human Resource Development: Neal F. Chalofsky: 洋書

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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