「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

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1.はじめ書き

こんにちは。橋本ゼミ8期生石川晟帆・安藤航希です。我々のゼミは瑞木祭にて「ファクトフルネス」という本を用いて、体験型脱出ゲームを作成しました。そして私たちはこの体験型ゲームで「導入」という、お客さんに「ファクトフルネス」の内容を説明する役割を頂きました。これからその導入にて体験したことを基に皆さんに、「ファクトフルネス」を紹介し、最後には“読んでみたい”と思ってくれたらいいなと思っています

2.導入での説明

石川です。この本には、私たちが陥ってしまいやすい10の思い込みについて、データに基づいた真実の世界の姿を示しています。そして、その思い込みに囚われないように、ファクトフルネスを身に付けるよう提唱しています。

私たちが開催した「体験型脱出ゲーム」とは何か分からない方もいると思うので、簡単に説明すると学校や廃病院などを舞台に謎を解いて「脱出すること」を目的とした、体験型ゲームです。体験型脱出ゲームでの「導入」という仕事は、お客さんをできる限りこの世界に引き込むことです。ですが私たちの「導入」では一定以上の知識を与えないと謎が解けない為、一定の知識を与える仕事でもありました。私たちの与える「知識」とはこの本に記載されている「10の本能(思い込み)」のことです。

どのように説明したかを今簡単に再現してみます。下の画像は実際に説明で使用していた画像です。

『宿命本能というのは、持って生まれた宿命で、人や国、宗教や文化の行方は決まるという思い込みです。と言っても難しいと思うので、例を出したいと思います。きっとあなたはアフリカの経済は、ヨーロッパの経済に追いつくことはないだろうと考えていますよね?それが思い込み、宿命本能なのです。まずこの思い込みを正すためには、長い歴史を見てみましょう。

私たちは、昔のアフリカのイメージのまま今のアフリカを見てしまっています。つまり、私たちは今のアフリカを見れていません。これをで見ているとすると、長い歴史はとなりますよね。まずは対象のものを線で見てみましょう。アフリカも、経済は昔の奴隷時代よりはヨーロッパに近づいています。これだけで思い込みと分かりますよね?次に誰でもいいので知人に聞いてみましょう。皆が皆同じ考えを持っているとは限りません。他の価値観を手に入れることで知識のアップデートにも繋がります。どうでしょうか、これで先ほどの例は思い込みと分かりましたね?探してみれば身近にもたくさんあると思いますよ』

どうでしょうか。私たちが普通に考えていることが、思い込みだったと気づくのは面白いと思います。他にも様々な思い込みに気づかせてくれるのが「ファクトフルネス」です。

3.もっと身近の宿命本能

 安藤です。アフリカを例にして宿命本能について説明しましたが、もっと身近に物事を考えた方が分かりやすいですよね。先程の説明より、より身近な例で説明したいと思います

あなたは、嫌いな人がいますか?誰にでも嫌いな人くらいいると思います。では、なぜ嫌いになってしまったのでしょうか。徐々に嫌いになった、ある出来事のせいで突発的に嫌いになった、それぞれ理由はあると思いますが、必ず嫌いになった原因があります。そして、あなたはその人の良いところすらも見ようとせず、仮に見たとしても嫌いという感情は変わらないと思います。

つまり、あなたは嫌いな人を「嫌い」という感情ひとつでしか見れていないのです。私はそれを宿命本能と考えます。その人と再び寄りを戻せとは言いません。ですが、もしこの事例に当てはまる人間がいるのであれば、面倒ですが他の人にその人の良いところを聞いてみる、その人の嫌いではなかった事を思い出してみる、など少しでも感情の改善を試してみてはいかがでしょうか。

4.最後に

 どうでしょうか。今、例に取り上げたのは「宿命本能」でしたが、この本能一つでも、生活に関わっていることが分かります。このような本能が10個も記載されている「ファクトフルネス」を私は読みとても私生活を考えさせられました。皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。きっと、自分自身の「思い込み」に気づくことが出来るはずです。ちなみにかの有名なビルゲイツ氏もこの本を絶賛しています。

執筆:橋本ゼミ8期生 安藤航希 石川晟帆

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