2020年は、変化を前提に何をするかを考えたい

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「すごい時代になりましたね」
というのが、誰かとやり取りをするときの挨拶代わりになっています。当然のことながら、新型コロナウイルスについてです。

幸いにして、私の周りで感染したという話は出ていませんが、最大限の注意が必要だと感じています。

大学としては、ガイダンスや授業を延期するといった対策が動き始めています。日常が変化してみると、「いつもどおり」とか「例年通り」というのは、慣性が働いていたのだなと思います。変えるのはとても大変です。また、これからの方が大変だろうな、と予測しています。

過去のことを少し思案すると、こういった社会が混乱する時期は学生もその影響を受けてしまうものです。そのケアが必要だなと思います。ちょうど就職活動中の学生が多くいましたが、採用活動が自粛になっているケースもあります。不安だと思います。

そこで、ゼミ生に向けては2つのメッセージを出しています。

一つは、安全と安心を確保することです。
感染を予防すること、万が一感染していた場合に人に感染させないようにすること、といった感染に対する基本的な対処は大事だと思います。

加えて、メンタル面などにも気を配る必要があると思っています。
一人暮らしの学生もいますから、ゼミとしても安心できる環境を確保できるように動いています。オンライン上でも、お互いにケアしあえるような体制を作りたいと思っています。

そういった基盤を整えた上で、新たな時代に向けた学びをスタートさせようと伝えました。

すでに、オンライン対応などは数年前から確保しています。毎年ブラッシュアップも続けてきました。学生たちもある程度慣れていると思います。特に問題はありません。

とはいえ、みんな一斉にというのは難しいので、準備が整った人からスタートしていきたいと思っています。

過去の歴史を振り返っても、危機のあとに時代が大きく転換しています。今回も同じような予感を感じています。

どうなるかを具体的に予測できる段階にはありませんが、これまでの延長線上ではないでしょう。
変化に目を向けながら変化の先を見続けることが必要だなと思っています。

大学やゼミという学びの場にとっては、真価の見せ所だと思っています。
どう対応するか(How to do)は、現状の制度や慣習がある程度盤石であることが前提です。変化の中では実質的に価値を失っていくでしょう。だからこそ、何をしていくか(What to do)をゼミ生と一緒に真剣に考えていきたいと思っています。

2020年卒業生が撮った大山

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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