カフェゼミに参加し、自分の知識量の差を痛感した -利潤最大化を目指さないビジネスの可能性を考えよう-

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 先日、法政大学の長岡ゼミによる、外部の人も参加が出来る「カフェゼミ」に参加した。カフェゼミは大学のゼミをカフェで行うもので、ゲストの講義を聞き、大学生だけではない幅広い年齢層の参加者が対話をする企画である。初めて参加して感じたことを書きたい。

カフェゼミではどんな話がされたか

 今回のカフェゼミは『「利潤最大化を目指さないビジネス」の可能性を考えよう』がテーマであった。ゲストはUNROOF株式会社代表取締役社長の中富紗穂(@love_tetsuko)さんである。

UNROOF | ソーシャルビジネス事業紹介 | ボーダレス・ジャパン
ボーダレスカンパニオのソーシャルビジネス「UNROOF」の事業紹介ページ。事業目的やビジネスモデル、社会起業家プロフィール、採用情報などを掲載しています。

 UNROOFは、 ソーシャルビジネスだけを行うボーダレス・ジャパングループの企業であり、利潤最大化ではなく、社会課題の解決を目指されている。UNROOFが目指しているのは、障害者雇用に関する問題である。

 そのため、UNROOFでは障害者と健常者が同じ条件で雇用されている。そして、雇用と同じようにこだわった革製品を自社ブランドとして販売している。

精神/発達障害者が"革職人"として活躍する、オリジナル革ブランドをオープン
「障害があっても、自分の可能性を信じられる社会」をつくり、障害者の新しい働き方を提案する会社UNROOFを立ち上げました。最初のトライは「革職人」。ブランドオープンのために、障害ある職人と約1年半準備を進めてきました。革製品を通して、UNR...

どのような雰囲気があったか

 会場はDNPプラザと学校外に借りた場所であったが、場づくりは主催者である長岡ゼミの学生が行っていた。飲み物やお菓子が配られ、イスや机を場面に合わせて利用されていた。初めて会った人たちであったが、コミュニケーションが取りやすい 適度な距離感が保たれた環境だった。

 私は、知らない人同士で幅広い年齢層が集まるため、委縮したり流れが硬直したりと重苦しい空気になると思っていた。しかし、場に適度に親しみやすい雰囲気があったため、議論が行いやすくスムーズに進行したことが印象的であった。

どんな刺激を受けたか

 私は『「利潤最大化を目指さないビジネス」の可能性を考えよう』というテーマを聞いたとき、企業のイメージが利潤最大化を求めることだと思っていたため、UNROOFのような企業があることを知って、根本的に企業とは何かという疑問を持った。

 また、そもそも現在の社会では、健常者と障害者では雇用の条件が大きく異なることを初めて知った。差別を無くそうとしている時代ではあるが、まだまだ差別があることを悲しく感じた。そう考えると、革製品の自社ブランド化というのは、UNROOFの活動や考え方を社会に示すためのものでもあると感じた。

 話を聞いて、 以前、橋本ゼミでテーマとしていたSDGsについて思い出した。健常者と障害者の差別を無くすのは、SDGsの中では、10項目の「差別」に該当する。今回のカフェゼミでは具体的な差別の例を知ることができた。

 更に、カフェゼミの直接の内容だけでなく、有意義な議論ができたことに対しても刺激を受けた。親しみやすい環境が提供されていたことで、有意義な議論が行えたと思う。場づくりと内容のバランスが取れていると、参加者の満足度が上がるのだと感じた。

 今回、学外の活動に参加をして、たくさんの刺激を受けられ、日常と違う行動をすることの大切さを学べた。また、自分の中で理解しきれていないことや、知っている世界観が狭いことを痛感した。知識量をもっと増やしていきたいと思った。

#melc2019_0516
今回はカフェゼミのつぶやきです。

執筆:橋本ゼミ7期生 田中 航輝

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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