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はじめに
皆さんこんにちは。産業能率大学2年橋本ゼミの杉山雄星です。今回私は子育て支援というものがあるということを皆さんに知っていただきたいと思い書きました。知っていただきたいと思った理由は、現在自分が参加しているゼミのプロジェクトでNPO法人びーのびーのさんの子育て支援に携わらせていただいて、感じてことがたくさんあり、同世代の方々にもお話を聞き、皆さんにも子育てについて知っていただきたいと思ったからです。
今回私が携わらせていただいたNPO法人びーのびーのさんの子育て支援プロジェクトでは、まだお子さんがいない若い方が対象で、今後お子様が生まれたときの練習になるだけでなく、仕事と子育ての両立は旦那さんや親御さんと協力や、子育て支援をうまく利用すればフルタイムで働くことができることを伝え、今現在子育てをされている方々の気持ちを少しでもわかってあげられるようなプロジェクトになっていました。
「家族シミュレーション」というプログラムで、参加者の皆さんが、協力してくださったご家族の親御さんのそばで、ご家族のお子さんを我が子に見立て、幼稚園のお迎え、買い物、食事、歯磨き、一緒に遊ぶなどの体験に加え、親御さんとのお話をするというものです。
このプロジェクトを経験し、子育て支援について考えることから、現在子育てをしている同世代の方々にお話を聞いてみました。
お子様のいる方からのお話。(若い方)
同世代で結婚し子育てをしている方々からお話を聞いてきました。
話を聞いた多くの夫婦で、奥さんがほとんどの家事や子育てをしていました。理由としては、旦那さんがお仕事をしてくれているのに、家事や子育てをさせてしまうのは申し訳ないとか、なかなか協力してくれないから、ということでした。旦那さんがお休みの日に、おむつの交換やミルクをあげてもらうことなどをしてもらっているそうです。
旦那さんからのお話では、出かける場所などが子供中心になったり、子供の将来のためにたくさん稼がなければと思う、家で仕事の事をしていても邪魔をされたりいたずらをされてしまうから、目が離せないというお話を聞けました。
大変なこと
1時間半~3時間に一回ミルクをあげないといけないから寝不足になったり、外に出かけるときにベビーカーなどの荷物が増え、女性一人で子供と出かけるとなると大変で、共通交通機関などを利用するときなどは、特に周りの方々に気を遣わないといけないので疲労度が多いそうです。想定外の事が日常的に起こるため、それに対応することも大変だという話を聞くことができました。
また、一番多かった意見がお風呂に入れてあげることが大変だそうで、水を嫌がったり、暴れられたりすることが大変とおっしゃっていました。成長しできることが増えていくと、掃除をしてもまたもとのように散らかされるから目が離せなくなることも大変なこととして挙げられていました。
やりがい
反対にやりがいは、子供の成長を日々見守ることで感動したりやりがいを感じることができたり、子供の笑顔を見れた時や楽しそうにしている時、他には、まだお子さんが小さいと何事でも初めてのことになるから、些細なことでも感動しやりがいを感じるそうです。
シングルマザーの方は仕事場に子供を連れて行って前まではおんぶ紐でお仕事をしていて、今はもう歩けるようになったので、おんぶはせずにスペースで遊ばせているそうです。
シングルマザーということで実家で暮らしているそうで、やはり一人での子育ては大変なので、親御さんに手伝ってもらいながら子育てをしています。
このように、個人差はありますが、子育ては一人でやっていくことは厳しいものがあると思いました。
もちろん一人でもたくさんの努力をし、大切に育てている方もいます。しかし、子育てを放棄してしまう、いわゆる‘ネグレクト’のニュースも目にします。
ネグレクトとは、経済力がなかったり、親が精神疾患や知的障害を抱えている方を消極的ネグレクトと言い、積極的ネグレクトは子供に必要な養育に関する知識や能力があるにもかかわらず、何らかの理由で育児を放棄している状態を指します。
原因として多いのが、貧困、片親、育児ストレス、子供への愛情不足などが挙げられていますが、相談者の存在がいないというものもあります。
平成28年度の児童相談所に寄せられた相談案件の数はおよそ12万件以上におよぶとされています。相談されていない件数も含めるとおよそ15万件以上と言われています。これが現在の日本の子育ての現状です。子供たちは何も悪くないのに…
特に若い年齢の方はまだ子育てを経験をしている方は少ないし、相談しやすい相手を作りづらいと思います。そんな方にも是非子育て支援をしている場所を頼ってみてほしいのと、子育てをされてない方々も他人事にならず、些細なことでも気を遣っていただきたいと思います。その些細なことが子供たちの未来につながっていくのだと思いました。
執筆:橋本ゼミ7期生 杉山雄星