なぜアフリカに留学なのか-僕がセネガル共和国に留学する理由とやりたい3つの自由研究-

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 こんにちは。私は産業能率大学2年、橋本ゼミ所属の青野佑太郎です。
 橋本ゼミでは、SDGs(持続可能な17つの開発目標)をテーマに挙げて活動をしています。大学の文化祭では、SDGsをテーマとした展示やゲーム、動画撮影などを行い、多くの人にSDGsとは何なのかということを知ってもらうことができました。

 今回私は、あしなが育英会海外研修において、2018年3月から西アフリカのセネガル共和国に1年間留学をします。周りの人から、なぜアフリカなのかとよく質問をされました。そのため、なぜ私がアフリカへの留学を決めたのか、何をしに行くのかについて書いていきたいと思います。

留学といえば?

 さて、みなさんは留学と聞いたらどの国を連想するでしょうか。
 アメリカ・中国・台湾・イギリス・オーストラリアなど国々を連想するのではないでしょうか。実際に上記の5カ国は、日本人の主な留学先となっています。さらに、日本人の留学先のトップ10を見てみても、アフリカの国は1つも入っておらず欧米・東南アジアが中心となっております。

 では、なぜ日本人が留学先として選ばないアフリカ圏への海外研修を決意したのか。
 それは、前々からアフリカに興味があったからです。なぜなら、2050年には世界人口が約100億人を突破すると言われており、そのうちの25%をアフリカ人が占めると言われている(ユニセフ調べ)ことから、今後アフリカが世界の中心、もしくは大きな市場マーケットになっていくのではないかと考えているからです。

 また、アフリカと聞くと、NGOや青年協力隊といったワードが出てきます。私は、これらの団体の活動にも興味がありますが、今回の研修では国際協力や支援という視点からではなく、セネガルがどのような国なのかということを現在私が考えている「自由研究」を通して知っていきたいと考えています。

セネガル共和国はどんな所か

 ここで、留学先のセネガル共和国とはどのような場所なのか少し説明します。

 セネガル共和国は西アフリカ・サハラ砂漠西南端に位置している国で、首都はダカールという場所です。公用語はかつてフランス領であったことからフランス語が使われており、加えて現地のウォルフ語と呼ばれる現地言語が使われています。また、94%がイスラム教の信仰者です。

セネガルでやりたい3つの自由研究

 それでは、私がセネガル共和国でやりたいと思っている3つ「自由研究」についてです。

 1つ目は、スポーツ(特にサッカー)環境調査です。なぜ、セネガルのスポーツ環境について調査してみたいと思ったのかは、分からないことが多いからです。実際にセネガルは、2002年、そして今年の2018年6月にロシアで開催されるW杯に出場する強豪国であり、世界で活躍をする選手もいるため、予選で同じグループに入っている日本でも注目を集めています。

 しかし、セネガルではJリーグのような国内リーグがないため、どのような環境でサッカーをしているのかということに疑問を持ちました。さらに、サッカー1つにしても、サッカーを「スポーツとして」楽しんでいるのか。それとも「遊びとして」楽しんでいるのか。などといった違いなどについても知りたいと思いました。

 2つ目は、「文化人類学」の視点から現地の人々の生活や活動をフィールドワークを通して見たいと考えています。具体的に文化人類学とはどのようなものなのかを日本の「おもてなし」を例に挙げて説明します。おもてなしと聞くと、人を招く・招待するといった意味合いですが、ここには2つの意味が隠れています。「店側がお客さんをおもてなしする」という意味と「友達を家におもてなしする」という2つの意味です。この違いを調査し、気づくことができるものが「文化人類学」です。私が、これらの調査をしようと思った理由は、文化や習慣を知ることは相手を知ることに繋がると思ったからです。

 3つ目は、セネガルの地方の民族の視察です。ここでは、女性社会について見たいと考えています。なぜなら、女社会の村があると聞いたからです。日本では、女性の社会進出や社会での立ち位置といったものが問題視されていますが、男女逆転の社会はどのようなものか知りたいと考えています。

 私が現在やってみたいと考えている「自由研究」は大きく分けてこの3つです。
さらに、上記の自由研究の内容に加えて、以下のプログラムにも参加します。

・日本の高校に留学を希望する学生のサポート
・NGOや青年協力隊の視察・補助
・セネガルの遺児(小学生・大学生)のケアプログラム
・フランス語の習得

1年間で何をするか?

 僕は、アフリカを「発展途上国=困っている・貧困地域」という考え方をぶっ壊して1年間海外研修に臨みます。なぜなら、現地には現地の暮らしがあり、日本人から「貧困地域だから困っているのだろう」なんて思われたらきっと腹が立つと思うからです。だからこそ、現地の人と同じ暮らしをする中で多くのことを学んでいきたいと考えています。

 結果ばかりを求めるのではなく、その過程の中で多くの経験をし、成長したいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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