文字によるリフレクション

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 こんにちは。映像班の塚本です。2016年11月12、13日に瑞木祭が行われ、橋本ゼミでは、「チームビルディング」をテーマにした「夢のblackstage」という体験型ゲームを行いました。私が仕事として行ったことは、ゲームが終わった後の振り返りに行うRTP(Real Time Paper)を作成しました。

●RTP(リアルタイムニュースペーパー)ついて

今回東京大学の中原先生の記事を参考に作成させていただきました。
RTPとは

その日、当日の、今まさに進行していた内容が、新聞記事になって、お持ち帰りいただけるという仕組みです。

 類似したものとしては、結婚式などで使われるリフレクションビデオです。リフレクションビデオについてはゼミの記事で取り上げられていますのでそちらをご覧ください。
https://www.hashimoto-lab.com/portfolio/pj-reflection-movie

●紙がもたらす効果

 近年、映像や写真の組み合わせによって動画を作るツールが増えています。アプリで編集ができたりと時間をかけないで投稿できるようになってきています。では、今回なぜ新聞を作成したのか。

それは、文字には文字の良さがあるからです。

 自分が思う例を挙げます。
 小説と実写化された映画です。口コミなどでは、小説の方がいいという声や、映画の方がいいという声にわかれます。しかし、原作を知っている人は、映画化されるにあたり役者さんが発表され、「この人がやるのか」と思ったことはないでしょうか。

 文字と映像とで違う点としては、文字は脳内で映像にしたとき、曖昧さが残るということです。映像の場合、作成者がストーリーを考え、ストーリーに合う素材を見つけ、編集を行います。この場合見る側には作成者の意図が反映した統一した映像が伝わります。これは映像の良い点であり、伝えたいことをはっきりと伝えることができます。

 文字の場合は、曖昧さが残ります。映像として「海」を表現した場合、伝わるの映像は見た人全員同じです。ですが、文字で「海」と書いたものの感じ方は人それぞれあります。私は、海に面していない県で育ったため、また、水が苦手なために、海のイメージは、「溺れる」「釣り」「朝日・夕日」のイメージを思い浮かべます。

 泳げないことから怖いもの、海は海でも水に入らない釣りがイメージします。また、写真を撮ることが好きなので写真スポットとして、海を思い浮かべます。しかし、水が好きな人は、砂浜で遊ぶことや海に入ることがイメージできるでしょう。海そのものを楽しむことを想像するでしょう。

 この違いは海とは関係のない水の好き嫌いがあるからだと思います。これこそが文字の価値だと思います。

 今回はリフレクションで文字を使いました。ゲームを行ったすぐに紙で振り返っていただき、グループで違った意見や話をすることによって、受け取り方には変化をつけることを目指しました。

●作成フロー

 リアルタイムペーパーを作る場合の注意事項とまではいきませんが、私が実践した内容について、まとめていきたいと思います。

※以降は私の達成基準を示します。参考として見ていただければと思います。

【作成の手順】
< 前日までの作業>
1.ゲーム制作者側の意図を理解する
 まずはゲームを知ることです。今回行った内容は、ゼミのテーマであった「チームビルディング」をゲームを通して学んでもらうということが核としてありました。
 即興で新聞を(すべて)書く必要はないので、事前にゲームで何が起こるのかを知っておくことが必要です。

2.記事を書く
 今回は、事前に8割ほど記事を書いていました。書いた内容としては、ゲーム内容、テーマであるチームビルディングについて・参加者の様子についての記事です。この時に書く記事はゲームがどう変化をしても変わらない文章を書きます。
 半面の新聞記事を1時間でまとめることは難しいです。そこで、書いてしまいましょう! 10割作って2割くらい書き換えると考えても良いかと思います。時間内に渡せなければ意味がないので、手渡しできることを重視します。

 ※大きな見出しを3つ作成しました。そのうちの2つの記事は編集を加えなくても良いレベルに仕上げました。記事の注意点としては、新聞ですので感想文にならないようにすることです。
 2パターンの記事を書くと本番がよりスムーズになるので、内容をすこし変えた記事を用意しておくことも余裕があるのであればできるといいと思います。

< 本番の作業>
1.写真を撮る
 記事にあった写真を撮りましょう。写真を撮るポイントとしては、会場もしくはグループで一番目立っている人を撮りました。

 大人数の写真の場合は好きなグループを撮ることができればいいですが、一人での写真を使う場合、参加者全員が「この人いたな」と思ってもらえるような人を取り上げることによって記事が身近に感じてもらえると考えました。

 ※ゲームにおいては、カメラマンは自由に動けるという特権を使いました。参加者の近くに寄って撮影してもいいと感じました。

 また、写真は1人に絞った寄りの写真とグループを撮った引きの写真2種類あると新聞の写真が選びやすくなりました。

2.記事を完成させましょう
 残りの記事は2割です。撮った写真を挿入すること、ゲームの状況に合わせて記事を変えることです。事前に大半を作成しましたが、記事としては、あったことを書くことが大切です。ゲームを理解していることによって注目するタイミングがわかっていると、その時間はカメラで撮り、他の時間は記事の編集に当てることができ、時間を有効に活用できます。

3.印刷をする
 折角書いた記事です、渡せないともったいないです。
 私自身も最初のグループではコピー機にインクがなく、渡せずに終わってしまいました。

 記事を書くことを目標に行うと、渡すまでに何が必要なのかがわからなくなってしまいます。リハーサルをしっかりと行うことと、リスクを考え、対応する方法を考えることが大切です。

※カラー印刷を行うと時間がかかってしまうので印刷を行うタイミングは注意しましょう。

●最後に

 RTPを作成して思ったこととしては、事前の準備は大切であるということです。
すべての作業に言えることでもありますが、先のことをイメージすることは成功させる一番の秘訣ではないのかと思いました。
 最後になりましたが私の本番前に作成をしたRTPを載せさせていただきます。


執筆:橋本ゼミ5期生 塚本 源基

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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