「水平思考で挑む!推理ゲームワークショップ “nocobon”」に参加して

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はじめに

こんにちは。橋本ゼミ4期生の中村拓史です。気がつけば1月も中旬に差し掛かろうとしていますね。最近は少しですが、日がのびてきたように感じます。
さて、先日、私を含めたゼミ生3人は東京大学 駒場キャンパスで行われた「水平思考で挑む!推理ゲームワークショップ“nocobon”」に参加させてもらいました。今回はこのような貴重な場を提供していただきまして、ありがとうございます。
ここでは、ワークショップの内容、nocobonについて、参加してみて気がついてことについて書いていきます。

ワークショップの内容

今回のワークショップの内容は、水平思考で「科学技術」と「社会」にかかわる不思議なストーリーの謎を解き明かすゲーム“nocobon”を体験し、このゲームを振り返りながら、水平思考や科学技術と社会について考える、といった内容になっています。
水平思考とは、論理的・分析的思考などの直線的思考とは異なり、既成の枠に捕らわれず多様な視点から物事を見ることで直感的な発想を生み出す問題解決方法のことです。

ワークショップの流れ

今回のこのワークショップには約15人の学生が参加しました。5人1組のグループを3つ作り、まずはアイスブレイクを行いました。その後に”nocobon”を行い、このnocobonを振り返りながらグループ内で水平思考や科学技術と社会について考えていくという流れでワークショップは行われました。

nocobonとは?

nocobonを行う前にまずはアイスブレイクを行いました。ここでやったアイスブレイクはこの後に行う“nocobon”のルールに似たアイスブレイクです。まずは、グループの中で回答者と出題者に分かれます。出題者は「趣味」「サークル」「アルバイト」の3つの中からテーマを決めます。回答者は出題者のテーマに対して、「はい」と「いいえ」で答えられる質問をいくつでもする事が出来ます。出題者はその質問に対して、「はい」か「いいえ」で答えます。回答者は出題者のテーマに沿った答えが分かったら、いつでも回答することができます。また、答えが違っていたら、答えが見つかるまで質問を続け、また回答をすることができます。グループの中で1人1回は出題者を行うまでこれを続けていき、1人1回出題者を行い、全員の答えを出すことができたらこのアイスブレイクは終了です。

アイスブレイクを行った後は、“nocobon”行いました。このゲームは、1枚のカードに記された“科学技術と社会”にまつわる不思議なストーリーの謎を、ひとりが出題者兼進行役となり、他のメンバーは回答者として出題者に対し、“はい”か“いいえ”で答えられる質問をすることによって様々な「なぜ?」を推理していくゲームです。問題はカードに書かれている情報だけで回答できるようには出来ておらず、「良い質問」をすることによって化学や社会にある「なぜ?」を解き明かすことができるようになっています。難易度は星1つから星5つまでの5段階で、カード一枚当たりの所要時間はその難易度によって約3~7分程が目安です。特に難易度の高いカードは表に書かれた情報だけで謎を解明できるようにはできていません。

ゲームのルールは前に行ったアイスブレイクに似ています。まずは、グループの中で回答者と出題者に分かれます。回答者は出題者に対して、”はい”と”いいえ”で答えられる質問をいくつでもする事が出来ます。(悪い例 ○○の職業はなんですか? 良い例 ○○の職業は警察官ですか?)出題者は裏面の答えを読み、「はい」か「いいえ」または、「書かれていない(関係ない)」 などで答えます。回答者は答えが分かったら、いつでも回答することができます。正解が出たら、出題者は裏面の回答を回答者へ見せます。答えが違っていたら、答えが見つかるまで質問を続けていきます。グループの中で1人1回は出題者を行うまでこれを続けていき、1人1回出題者を行い、答えを出すことができたらこのゲームは終了です。

そして、最後にこのゲームを振り返りながらグループの中で水平思考や科学技術と社会についてそれぞれの考えなどを共有し、ワークショップは終了しました。

このワークショップに参加してみて気がついたこと

私が今回のワークショップに参加した理由は、ワークショップの案内文の中に

「水平思考とは論理的・分析的思考などの直感的思考とは異なって、水平思考は多様な視点から物事を見ることで直感的な発想を生み出す方法として、近年注目を集めている」

と書かれており、水平思考とは一体どのようなものなのか体験したくなり参加しました。初めは楽な気持ちで「水平思考や科学技術などを学びながらゲームを楽しめればいいかな」という気持ちで参加していたのですが、ゲームの回数を重ねていくうちに、少し言葉が悪いですが、「これはヤバいな…」という気持ちに変化していきました。

それは何故か?

このゲームに使われている問題は、科学技術や社会について全く知らない私は「ん?え?」みたいな言葉が一番初め出てきました。

ですが、このゲームで出題されている問題は…

実は、実際に起こった実話が多く、社会や科学技術について詳しい人はすぐにわかる問題ばかりだったのです。

これに気が付いたとき、初めは楽な感じで参加していましたが、問題の回数を重ねていくうちに「科学技術とかのこと全くわかってない、これはヤバいな…」という気持ちに変化していきました。

ですが、このような気持ちになった後は、出題される問題に対して、「早く答えを知りたい!詳しく知りたい!」という気持ちになり、問題に対して興味を持つようになりました。そうすると、自然と自分の中で出題者に質問する回数も増え、よりゲームを楽しめた感じがしました。

もし、ゲームの最中に自分の中で「何も知らない、ヤバい…」という気持ちにならなかったら、ただゲームを楽しむだけで終わっていたかもしれません。また、このワークショップに参加していなかったら、水平思考についてだけでなく、科学技術や社会について無知のままこれから過ごすことになっていたと思います。

このワークショップに参加してみて、今まで自分が踏み込んだことのない領域のことについても学んでいく必要があるということに気が付くことができました。

まとめ

今回は、「水平思考で挑む!推理ゲームワークショップ」の内容と参加してみて感じたことについて書いていきました。今回のワークショップに参加したことにより、普段は触れることのない「水平思考」や「科学技術」、「社会」について興味を持つ良いきっかけとなりました。
これからも機会があれば、このようなワークショップにどんどん参加していき、知識の幅を広げていこうと思います。

執筆:橋本ゼミ4期生 中村拓史

参考サイト
nocobonとは? http://science-interpreter.c.u-tokyo.ac.jp/nocobon/

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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