採用学の知見をゼミ募集にも活かしている横国大服部ゼミに行ってきた

   

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1.横浜国立大学服部ゼミに伺った背景

 横浜国立大学経営学部服部ゼミでは、企業の採用活動についての研究、「採用学」を行っています。特に、「日本の企業採用」についての研究を行っています。

 

 その採用学の研究成果をゼミ生の募集活動や選考に活かしているそうです。私達、橋本ゼミでも毎年7月初旬に2年生を対象にしてゼミの募集があります。ゼミの募集をどのように行おうか先生を含め議論している中で、採用学や服部ゼミについて知りました。

 今回、ゼミの募集活動という共通点を軸に、採用学について知ること、それに採用学をゼミ生の募集にどう活かしているのかについて知りたいと思い、服部先生および服部ゼミのゼミ生の方々にお話を伺ってきました。

2.採用学とは

 採用学について私なりにまとめます。
 採用学では、採用にまつわる課題に対して、科学的観点からアプローチし解決することを目的としています。

 現在の採用市場の課題は4つほどあると考えられています。

 1つ目は採用の段階で企業求めているもの、学生が期待しているものが曖昧になってしまっていること。
 2つ目は学生にどんな能力やスペックを期待するかを採用する側である企業もわかっていないこと。
 3つ目は企業に必要な能力が把握できていないので、人間的な部分で評価せざるを得なくなり、結果長い間面接をすることになり、採用が必要以上に過熱化してしまうこと。
 4つ目は、学生は面接などで等身大の自分よりも良く見せたり、良い回答をしようと対策をするので企業との化かしあいになり、採用がゲーム化してくること。
 こういった採用活動における問題を科学的な手法を用いてとらえ、問題を引き起こす要因を明らかにする学問です。

 具体的には、社会における採用活動と就職活動を合理化したり、採用・就職の目的を効率的に達成する手法とそれを支える良質のロジックやエビデンスを提案したりすることを通して社会に貢献することを目的にしています。

3.採用学をゼミの募集に活かすこと

 採用学で重視していることは、ロジック(論理)とエビデンス(証拠)に基づいた採用活動です。それは服部ゼミのゼミ生選考にも現れていました。

 まず、選考方法としてあるテーマに関する「グループディスカッション」を行っています。それを服部ゼミ生が定めた明確な採用基準に沿って評価していくという手法をとっています。その時に採用者側に対してどうしても影響してしまうバイアスや先入観についても考慮されており、評価を安定する工夫が取られています。

 たとえば、現状の採用活動は採用者と受験者のフィーリングが重視されています。いわゆる「雰囲気が合うか」というものです。服部ゼミでの募集活動においては、フィーリングも基準に入ってはいるのですが、採用基準全体のバランスを考慮し、過度にフィーリングによって影響されないような施策がとられていました。

 採用基準が明確に設定されている所にロジックがあり、そしてバイアスがかかることを考慮した選考方法はエビデンスに基づくものとなっていました。

4.採用学をゼミ生募集に活用している事に対して感じた事

 今回服部ゼミのゼミ生選考内容を聞いて、ロジックとエビデンスに基づいた採用学をゼミ生選考に使うとこんなにも説得力のある選考方法になるのかと感じました。それは新しく入ってくるゼミ生に求める能力の要素が明確になっていることにより、なぜこの人を採用したのか、なぜこの人は採用しなかったのかを明確にすることができます。

 そして求める能力の要素を持っているかを採点し、どの志望生がどのくらい服部ゼミが求めている能力を持っているのかを可視化しています。このように具体化され、なぜ採用したのか(なぜ不採用なのかが)が明確になることが採用学をゼミ生募集に活用することへの意義だと感じました。

5.今回、横浜国立大学服部ゼミにインタビューに行って

 今回のインタビューを通じて、服部ゼミの学生の方々は「自分」を持っていると感じました。

 まず、4年生の方々は卒業論文を皆それぞれ自分の興味のあるテーマで書いていること、また今回のインタビューでも「誰かがそう言ったから」それに乗っかるという形の意見ではなく、自分の考えていることを話していたように思いました。

 他にも、ゼミ内でのディスカッションがあった時に、それぞれが自分の正しいと思う意見を言って対立してしまうことがあったという話を聞きました。このような自分の正しいと思う意見を言えたりすることに「自分」持っているということを感じました。

 私はまだそのような「自分」を持っている人間とは言えず、自分の意見を言う時に尻込みしてしまい、なかなか自分の意見を言えなかったり、自分で考えた答えが出せないという事が多々あります。では、そのような自分から脱却するにはどうしたいいのかという事を考えていくと、思考力と勇気が必要なのではないかと感じました。

 人の意見を深掘りし、自分なりの解釈ができるほどの思考力とその解釈を他者を恐れずに発する勇気、この2つが「自分」を持つ人間になるために必要な要素だと感じました。

 この2つを得るために、日頃の生活の中で得た情報を深掘りしたり、それを発信したり等の具体的な行動をし、「自分」を持つ人間を目指していこうと思います。

 執筆:橋本ゼミ3期生 ゼミ長 山本 啓祐

参考URL
人事ポータルHRPRO「採用学プロジェクトとは?」~その実践への応用を聞く~」 (2015年7月20日)
採用学研究所「採用学とは」 (2015年7月20日)

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