ワークショップ一体型のリフレクションムービー

1.従来の問題点

 リフレクションムービーはワークショップの最後に参加者に見てもらうことをゴールに制作を行いますが、あくまでメインはワークショップです。参加者に伝えたい内容はワークショップの中にありリフレクションムービーはワークショップの一部です。ワークショップには様々ありますが、大まかな目的は様々な人たちが集まり何かのテーマについてお互いの意見を交わしたり学びを深めるために行うものです。

 ワークショップでの体験とリフレクションビデオを見ることとは主旨が違ってしまうのです。これによりワークショップとリフレクションムービーを上映する間に区切りが発生してしまう不自然さや、リフレクションムービーを見ることでどのようなメリットがあるかが参加者に伝わりずらいという懸念から、より効果的な意味のあるリフレクションムービーにしたいと考えました。
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2.改善策

 そこで、今回の学祭で体験型ゲームを行ったのでこれらの問題点を踏まえて新しいリフレクションムービーの形を考えてみました。それは単純なことではありますがリフレクションムービーとワークショップのコラボレーションです。ワークショップの中に埋め込むことで一体感を出し自然な流れでリフレクションムービーの上映をおこなうことができます。

 今回の体験型ゲーム(ワークショップ)にはストーリー設定がありました。参加者はそのストーリーに沿ってゲームを進めていき、最終的にオチに繋げます。そしてゲームが終了すると無意識ながらも学ぶことができるという内容に仕上げてあります。(ストーリーやゲームの内容については特設サイトや別の記事に詳しく記載されているので一度見ていただくとイメージしやすいかもしれません。)

 それでは、ワークショップに埋め込むとは具体的にどのように行ったかを見てみましょう。

3.実践

 従来のリフレクションムービーの撮影と編集をするときに意識することは、ワークショップでの参加者の動きを撮り時系列などに並べて編集を行っていました。(もちろん細かい指示はあります)

 今回の、ワークショップに埋め込むリフレクションムービーの場合は今までとは違った意識で撮影と編集を行いました。大きな違いとしてはワークショップがストーリーに沿って進行していく事に合わせ、最終的にワークショップの振り返りもしつつストーリー性のあるリフレクションムービーを完成させることです。ストーリーに沿ったリフレクションムービーは参加者が登場人物として撮されエンディング映像へと繋がれます。しかし、リフレクションムービーだけではストーリー性を表現したり、ワークショップとの一体感を出し自然な流れで見てもらうことは難しいのでオープニング映像、エンディング映像を追加することにしました。

 オープニング映像はゲームが始まる前に上映し参加者がストーリーを理解してゲームに参加しもらうための導入としました。エンディング映像ではストーリーのオチを見せワークショップで何を伝えたかったのかをまとめます。そしてその2つの間にストーリーを表すリフレクションムービーをはさみます。

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4.得られた効果 

 このように、オープニング、エンディング映像を加える効果で、ワークショップの中でのリフレクションムービーの位置を脇役からメインの位置に変えることができました。これをすることでリフレクションムービーとワークショップの趣旨をマッチさせることができリフレクションムービーを流さなくてはならないという必然性を持たせ、ワークショップの一連の流れとして上映する時の違和感のような区切りがなくなります。

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 今回のワークショップでは世界観を大事にして参加者によりゲームに入り込んでもらうことを目指しました。従来のリフレクションムービーの上映方法だと、言わばワークショップが一度暗転しリフレクションムービーに切り替わる際に世界観も途切れてしまう可能性があります。しかしワークショップに埋め込むことで、アンケート結果からも言えるように9割以上の参加者の方々がゲームに入り込むことが出来たと回答しています。

 また、ストーリー設定のあるワークショップ(体験型ゲーム)なので参加者が登場人物として映されることでワークショップの内容の理解を深める効果を出せたのではないかと思います。リフレクションムービーを制作する活動は過去にも行ってきましたが、今までとは異なった視点から捉えることで従来のリフレクッションムービーにプラスアルファの意味づけをすることができ変化をつけられたのではないかと思います。結果的に参加者の人に楽しんでもらい、よりよい学びに繋がるリフレクションムービーのあり方はこれからも探し求めたいと考えています。

瑞木祭のまとめリフレクションムービー

 こちらは参加者の様子をまとめたものです


参加者の方々には、Webでの公開についての許諾をいただいております。

執筆:宍戸健太郎

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