体験型ゲームをマインドセットから見て

   

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?初めに?

 今回、瑞木祭では「CCを取り戻せ」というテーマで体験型ゲームを作りました。
CCとはクリエイティブ(Creative)コンフィデンス(Confidence)の略で、簡単に説明すると「創造性への自信」です。 ゲームには3冊の本を題材にしており、それぞれの内容を問題形式で取り入れることで遊びながら学ぶことができ、ゲームが終わる頃には3冊の本の内容を大まかに理解できるのと同時に、CCとは何だったかを知ることができます。

WHAT IS マインドセット?こちこち?しなやか??

 参考にした本
『「やればできる研究―能力を開花させるマインドセットの力』
キャロル S.ドゥエック (著), 今西 康子 (翻訳)

 この本ではマインドセットについて紹介されています。
 マインドセットとは、自分についての単純な信念「心のありかた」です。この心のありかたは、「こちこちマインドセット」と「しなやかマインドセット」の2つに分類されます。

「こちこちマインドセット」

「自分の能力は石版に刻み込まれたように固定的で変わらない」と信じている人です。うまくいかなかった時は自分を責めず、人のせいにしてしまいます。

「しなやかマインドセット」

「人間の基本的資質(能力)は努力次第で伸ばすことが出来る」と信じている人です。うまくいかなかった時は、自分に責任を感じます。

 この二つのマインドセットを比べてみると、自分に責任を負うか周りに責任をなすりつけるかというように比べられると思います。
そして結果的に、後者の「しなやかマインドセット」のように生きた方が得をするのではないか、また気持ちよく生きていくことが出来るのではないか、というようなことが記述されています。

?本のまとめ?

 この本全体を通してのまとめは、「何事も努力する姿勢が大事であり、それによって自分の可能性を生み出すことができるはずである」ということです。そして、しなやかマインドセットの人達のように、固定概念を捨ててクリエイティブに物事を考えてみよう、と伝えたかった本でありました。

HOW TO GET しなやかマインドセット

?しなやかマインドセットを手に入れるには??

 しなやかマインドセットを手に入れるには、成長したいという信念を持つことです。こちこちマインドセットな人は失敗を恐れ挑戦することをしなくなってしまいますが、挑戦することや失敗することこそが自分の能力を伸ばすチャンスなのです。もちろん失敗して何もしなければ意味はありません。しかし失敗したことを出来るようにすることで自分の能力は確実に伸びていきます。 
 こちこちな人は成長したいという気持ちより、失敗したくない気持ちが勝ってしまうのでしょうか?「失敗しない方法と成長する方法は違います。」成長したいという信念のもと、どうすれば成長できるかを考えることが、しなやかマインドセットを手に入れる方法なのです。

?ゲームにおけるマインドセット?

 今回のゲームは、「やればできる!」の研究内で紹介されている「しなやかマインドセット」の「人の能力は努力次第で変わる」を謎のテーマとして扱っています。今回のストーリーの舞台は縁日となっており、射的屋に扮したスタッフが出すカードに対して「こちこちマインドセット」な答えをしている内はクリアとはならず何度も挑戦してもらいます。
 
 ゲームの流れは、まず参加者に「撃つのが簡単な銃」か「撃つのが難しい銃」を選んでもらい、簡単な銃を選べばそこでただの射的をしてもらい、難しい銃を選べばさらに質問し先に進むような流れになっています。
 これは「しなやかマインドセット」の考えを持つ人は挑戦することが好きであることから簡単か難しいかの質問でその人が「しなやか」か「こちこち」なのかを判断します。ここで簡単な銃を選んでいた人は何のイベントも発生せず不思議に感じてもらい、先ほどとは違う選択をしてもらう形を取ります。難しい銃を選んだ人には射的をしてもらった後に、当たったのは「才能」か、それとも「工夫」なのかを尋ねます。そして当たらなかった人には、当たらなかったのは「才能が無いから」か「工夫が足らなかったから」なのかを尋ねます。

これは「しなやか」な考えの人は自分の能力は努力をすればする程に伸びていくと思っていることから、「才能」ではなく「工夫」と答えることがクリアの条件となっていました。
「才能」と答える人は、いざ何か出来ないことがあると自分には才能が無いことを言い訳にして諦めてしまい「こちこちマインドセット」な人となってしまうので、条件に合いません。

―最終問題とマインドセットの関連性―

 実はこのゲーム、マインドセットに関する問題は2問用意していました。ここで簡単に、それぞれの問題の内容について説明します。

マインドセット写真1

1問目:射的を利用して、自分の能力は才能によるものなのか。努力によるものなのかを問うことで、その者が「こちこちマインドセット」なのか「しなやかマインドセット」なのかを判断する問題。
                
努力  or  才能
     
 2問目(最終問題):物語を振り返って、鈴木一郎さん(主人公)がCCを失ってしまった原因を再び考えてもらう問題。調子が悪くなった原因を人のせいにしてしまうような「こちこちマインドセット」の持ち主か、自分の責任だと感じるような「しなやかマインドセットの持ち主かを考える必要があります。

人のせい  or  自分の責任

 3種類の問題を解き終えた参加者は、CCを奪った犯人を疑われている天狗の間に入ってCCを取り戻そうとしますが、そこで意外な事実を知ることになります。それは、以前までCCを失ってしまった原因は、天狗によって盗まれてしまったことがきっかけであると考えられていましたが、実はそうではなかったということです。

 最終問題では、犯人が天狗ではないとするならば、何が原因で鈴木一郎さんCCを失ってしまったかについて参加者に考えてもらい、それを踏まえて一郎さんにメッセージを書いてもらう形にしました。
 鈴木一郎さんは、「自分の失敗をすぐに人のせいにする」「能力は才能によって限定されているので、変わることはできない」と、ネガティブな思考を持ってしまう人物です。これは、「こちこちマインドセット」の考え方で、物事を固定的に見てしまいがちなのです。

 今回、鈴木一郎さんはCCを失ったことを天狗のせいにしてしまいました。この「こちこちマインドセット」の考え方を「しなやかマインドセット」にすると、「天狗の仕業ではなく、自分自身の行動や考え方に問題があったのではないか」という解釈になります。

 つまり、天狗によって奪われたと思われていたCCは、実は自分自身によって最初から無くしてしまっていたのです。このことに気付くことができた参加者は、最終的なメッセージとして鈴木一郎さんに「しなやかマインドセット」になるようなアドバイスを書くはずです。

 例として「きっとクリエイティブになれるから、一歩踏み出そう」「自分の失敗は自分のせいだと思えるような人間になろう」といったメッセージが挙げられます。これが答えとなります。

 この最終問題では、最初に提示した3種類の問題から得られた知識を、いかにして利用することができるかがキーとなります。しかし、自分の中ではさまざまな知識を理解できていた気でいても、それを実践の場で利用し、行動に移していくことは難しいのです。このように、ある経験や学習が、他の異なった学習に対して作用することを「学習の転移」と言います。物事をAという固定概念だけでとらえるのではなく、BやCという違った視線から見ることによって、さまざまな事例が思い浮かび、それに対する対処法も考えられるはずです。

 今回のゲームは、3種類の問題で得られた知識を最終問題に転移し、その知識を駆使して答えにたどり着けるかを試すゲームでもありました。また、会場内に絵馬を設置し、これをヒントとして扱う工夫をしました。その絵馬には、「僕の才能を分かってくれないバカな上司がいなくなればいいのに」と書かれています。これは、鈴木一郎さんが残した絵馬となっております。このヒントは、マインドセットで得た知識に転移すれば、答えに結び付くことができる仕組みになっています。

マインドセット写真2

?ゲームを終えて?

私は普段生活していて、自分も含め「こちこちマインドセット」の持ち主が多いように感じます。この方たちが1人でも多く「しなやかマインドセット」の考えを持てば、考え方が豊かな人間が増え、広い意味で日本の発展に繋がっていくと思っております。今後の未来に期待したいです。

執筆
坂本 健太
松本 力也
南 健太

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