-文章に、「こころ」を込める-  Motoki LabのFBページからの学び

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こんにちは。
橋本研究室3年の胃甲礼奈です。
「いいものから学ぶシリーズ」第2段、今回は名古屋情報メディア専門学校 Motoki LabのFacebookページをご紹介させていただきます。

いかに相手を楽しませるか

Motoki Labとは名古屋情報メディア専門学校「元木研究室」のことです。
大きなテーマとして「ものづくり」を掲げられ、そのものづくりにITの技術を取り入れ活動されています。 積極的にコンテストへ応募したり、ワークショップに参加しておられ、現在はNCFに向けて活動されています。

NCFとはNEXT COMMUNICATION AWARD2013のことで、Motoki Labは「Webアプリ 開発部門」に応募されるそうです。日程的には12月が一次審査で最終審査は来年の1月。「名古屋港水族館をもっと楽しむためのスマホコンテンツ」という課題に対して、HTML5を使ったWebアプリケーションを取り入れた企画で、優勝を目指して準備している様子が投稿されていました。

「アイデアを出す」というのは簡単なことではありません。ですが、「いかに楽しませるか」を考えているからこそ、活動中も笑顔が絶えない、そういう時間になっているのだと思います。また、NCFのサイトがのっている事で、詳しく知らない人にも「学ぶ機会」を与えてくれる。小さい事かも知れませんが、これは「気遣い」なのだと思いました。

質の高さが価値を生む

Motoki Labが優勝を目指して頑張る背景には、ゼミが始まって1年9ヶ月間で先輩ゼミ生が築き上げた実績が関係しているようです。
その一人に、同研究室の現4年生辻井望さんという方がいます。辻井さんは昨年行われたNEXT COMMUNICATION AWARD2012のスマートフォン部門サイトに「コメダの「心」を伝える」というテーマで応募し、準グランプリを受賞しています。そして、実際にデザインの一部はコメダコーヒーで採用されているようです。

辻井さんはまた、北海道情報大学のwebデザインコンテストで入選しフリー部門で技術賞も獲得しています。Web Design Contest 2013

そういった活躍からWCAN Autumn 2013というイベントのライトニングトークを任され、約90人の前で講演をしたそうです。そこで、発表したスライドをFacebookページでも公開してくれています。そのスライドがこちらです。

振り返りを習慣化

NCFに向けて活動する一方で、ETソフトフェアデザインロボットコンテストにも参加されています。これは、ロボットの中にソフトウェアを組み込み、その速さを指定されたコースで競うものです。

特徴的だと思ったのはMotoki Labの方々が、コンテストにただ参加するだけではなく、プロジェクトがおわるごとに反省会をしていることです。さらに、その際にある手法を取り入れているそうです。

ある手法とは、KPTというものです。これは、行ってきた仕事や活動を振り返る時に、「よかったこと」「悪かったこと」「次に試す事」の3つの視点で整理するフレームワークのことです。ともに改善のためにアイデアを出し続けるので、一つのチームになる感覚を持てるそうです。そして、なにより「意志がぶれる」ことがない所に特徴があるそうです。

Motoki Labはこのふりかえりが習慣化されているので日々「良い組織」になっているのだと思います。振り返りを行うことで上記に述べた以外にも、質の高いアイデアが創発されたり、モチベーションをあげる効果があります。Motoki Labは1つ1つの活動にこういった効果をあげる工夫がされています。

さまざまな場面で活かされる「自主性」

このKPTを取り入れた反省会はMotoki Labのゼミ生が「自主的」に行っています。Motoki Labはこの「自主的に動く」というところが特徴であると思います。そして、その自主性はゼミ内の企画を通じて垣間見ることができます。

このように自主的に勉強会を開いています。誰かに教えることで自分の学びはさらに深まる。普段から質の高い知識や経験を「発信」していて、それがFacebookページにも「意味ある情報の発信」という点で反映されているようです。
勉強会は学内だけに留まらず、外部に向けても行っています。Facebookページを使って外部に呼びかけて参加者の人数を増やす工夫をされていました。

高いモチベーションの秘密

質の高い情報を提供しているMotoki Lab ですが、ゼミ生の人数は4学年合わせて17人と決して多い人数ではありません。少ない人数の中でひとりひとりモチベーションが高くかつ高スキルである理由には、次のような背景があるようです。

この記事に「BookPresentationに挑戦」と書いてあります。これはMotoki Labの決まりのひとつなのです。
Motoki Labに入る事を希望する新1年生は意志表示をみせるべく2つのミッションをクリアする必要があるそうで、その1つ目はScratchを活用したデジタルコンテンツの作成、そして2つ目が記事にも取り上げられている3分Book紹介プレゼンです。指定された本を読んで、それを魅力的にプレゼンするというものです。クリアしてはじめてMotoki Labの一員とみなされ、仲間になっていくのです。

このような組織としての意識の高さが、様々な結果を生み出しているようです。
(Motoki Labの公式HPを参照(http://lab.motoki.ch/))

ていねいに、時間をかけて

このMotoki Labの Facebookページから学んだ事として1番にあがることが、「質の高い情報」は閲覧者にとって価値があるということです。

発信内容1つ1つに価値があり、私はこのFacebookページをみてたくさんの知識を得る事ができました。私にとってMotoki LabのFacebookページは「学びの場」です。価値のある情報とは、辻井さんのように時間をかけて作成されたスライドや今取り組んでいる活動とそこに取り入れている工夫のことです。

そして、記事の文章や、スライドひとつひとつに「心」がこもっている。この丁寧さは「伝える」という観点でとても大切なものだと思います。

「人を楽しませるコンテンツ」=「ものづくり」として、学んだことがFacebookページの運用にも活かされているMotoki Lab.

私もソーシャルメディアを学びつつ、どんどんプロジェクトに参加して「質」の高い情報を発信していけたらと思います。

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