2020年コロナ禍における採用活動に関する調査についての報告書が公開されました(内閣府)

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社会貢献活動として参加していた2020年コロナ禍における採用活動に関する調査「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(令和2年度)」が内閣府のWebサイトにて公開されました。

私は分析委員として、末席に加えていただきました。

コロナ禍における省庁が実施する調査として貴重なデータとなっていると思います。

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以下、調査概要のみ引用します

調査概要の引用

①新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響について
~企業説明会等の延期・中止による情報収集不足や、見込んでいたスケジュールとズレが生じるなど、就職活動への影響が見られた
就職活動全般について新型コロナウイルス感染症の影響を受けたかについて「そう思う」と「どちらか
といえばそう思う」を合わせた回答割合は約8割となっている。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて課題になったこととして、「企業説明会が延期・中止になる等、移動や対面での接点がなくなり、企業や仕事などの情報収集が十分にできなかった」が約 6割となっている。また、「移動で公共交通機関を使うことに関し不安が大きかった」が約 5 割、「予定の変更・中止等が頻繁にあり、スケジュール管理が難しかった」が約 4 割となっている。
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止する観点から行われた緊急事態宣言等の影響により、見
込んでいた時期よりも就職・採用活動の実施時期を遅くする企業があり混乱した」と認識している回答も約 7 割となっており、想定通りに就職活動が進まなかったことによる混乱もあったとみられる。
また、今年度調査時点で内々定を受けたと回答する割合が過年度調査と比較して低くなっており、内々
定の獲得状況・獲得時期に関しても新型コロナウイルス感染症の影響が及んだものと考えられる。

②面接等のオンライン化の状況について
~採用面接は多くがウェブ等で実施された

企業説明会やセミナー等への参加方法について、学生が参加した件数に占める「ウェブ等のみでの参加」の割合は、約 5 割となっている。同様に、学生が受けた採用面接の件数累計に占める「ウェブ等のみでの実施」の割合は、約 6 割となっている。
なお、これに伴う課題として、「通信回線が不安定で、企業説明会や面接の途中で音声・映像が途切れるなどしたことがあった」との回答割合が約 4 割となっている。

③就職・採用活動の動きについて
~就職・採用活動の開始時期は早期化の傾向が継続していた

広報活動開始時期は卒業・修了年度に入る直前の 3 月 1 日以降とされているところではあるが、企業説明会やセミナー等への最初の参加時期を卒業・修了前年度の「9 月以前」とする回答割合が上昇している。
採用選考活動開始は卒業・修了年度の 6 月 1 日以降とされているところであるが、「最初に受けた面接の時期」は、過年度と比較して、2 月以前の割合が上昇し、累計でみると 4 月までに約 9 割の学生が面接を受けるなど、早期化の傾向がみられている。なお、採用面接の「ピーク」と「最後」に関しては、過年度調査と比較して、より遅い時期の回答割合が若干上昇しており、新型コロナウイルス感染症の影響により、時期の後ろ倒し等の見直しがあったものと考えられる。
内々定の時期については、過年度よりも早い時期の回答と、若干遅い時期の回答との両方が認められる。

④インターンシップについて
~参加する学生の割合は上昇傾向が続いており、参加時期も早くなっている

インターンシップについては、「参加したことがある」との回答割合が約 8 割、特に「複数回参加したことがある」との回答割合が約 6 割となっており、2019 年度調査よりも上昇している。参加時期としては大学 3 年生時・大学院 1 年生時の「7 月~9 月」が最も多くなっており、「7 月~9 月」「10 月~12 月」の回答割合が過年度よりも上昇している。

参加したインターンシップが半日間又は 1 日間のプログラムである割合は、年々増加してきたが、今年度は 2019 年度と同程度になっている。また、参加したインターンシップについて「採用のための実質的な選考を行う活動を含んでいた」との回答割合は約 3 割となっており、2019 年度調査と比べると割合が若干上昇している。

⑤就職・採用活動の設定時期について
~就職・採用活動の時期が昨年度と同じ時期に設定されたことについては、学生から肯定的な回答が多く、ルールが必要との回答割合も高い

今年度の就職・採用活動日程(広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活
動開始:卒業・修了年度の6月1日以降)について、今年度に就職活動を行った現在の大学 4 年生及び大学院 2 年生の多くは、「先輩の体験など、昨年の就職活動の情報を参考にすることができた」、「どの時期に
どのような就職活動をするか予定をたてやすく準備・行動ができた」などの点で肯定的な認識を示している。

また、いわゆる「就活ルール」について、「ルールは必要ない」の回答割合が 2019 年度と比較して上昇してはいるものの、回答者全体の約 7 割の学生が「ルールが必要」と回答し、回答者全体の約 4 割が「ルールは必要であり、現在の開始時期がよい」と回答している。
広報活動開始時期前の、卒業・修了前年度2月までの時期に関して、「十分学修時間を確保できた」、「必要な学修時間は確保できた」、「一定の学修時間は確保できた」のいずれかを回答した割合は 8 割以上と高く、時期設定がなされていることについて一定の効果が認められる結果となっている。
⑥企業からの学修活動等への配慮の状況について
~企業による学業等への配慮は一定程度なされており、改善の傾向がみられる
企業から学生の学修活動等への配慮の状況に関して、これまでの調査と同様に、いくつかの点で状況の
改善が認められている。

今年度は新型コロナウイルス感染症の影響によるスケジュールの変更等が行われた中で、「説明会や面接等の日程・時間帯等について配慮があったか」や「個別の面接日時等の設定に当たり配慮があったか」については、「多くの企業で配慮していた」と「ある程度の企業で配慮していた」を合わせた回答割合は 2019年度調査と比較して上昇している。


いわゆる「オワハラ」(例えば、内々定を出す代わりに他社への就職活動をやめるよう強要された、など)を受けた割合は、2015 年度以降改善の傾向がみられ、内々定を受けた学生の約 9%となっている。また、就職活動の過程においてセクシュアルハラスメント行為を受けたことが「ある」と回答している学生は約2%となっている。

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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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