求められるダイアローグ(対話)

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~はじめに~

はじめまして、6期の高橋滉平です。

11月11,12日の二日間、産業能率大学で学祭が開催されました。私たち橋本ゼミでは、国連で定められた2030年までに解決するべき世界の課題「SDGs」について楽しく学ぶことをテーマに取り組みました。私はゲーム班を担当し、当日はファシリテーターの役割を担いました。

~「ダイアローグ(対話)」の重要性~

ファシリテーターの仕事で重要なことは、SDGsを知ってもらうこと、そしてより身近なものに感じてもらうことだと考えました。そのためには、こちらから説明する必要があると考えていました。

しかし、橋本先生から「ここの役割は相手にどれだけ話してもらえるか」と一言アドバイスをいただきました。自分の考えとは真逆なものです。この言葉の本意は理解できませんでしたが、相手に合わせた問いかけをしていきました。

その結果、いろいろな意見を聞くことができました。
高校生の方からは「テーマの『質の高い教育を』から、高校の教育として、テストの点数だけで成績をつけられてしまうことや不登校になっている生徒が学年に5人以上いること、テストだけでなく他の部分も見てほしい」という現状や思い

社会人の方からは「勤め先の企業が様々な形でSDGsと関わっており、気候変動への対応などの環境問題や、働きがいを得られる社会への変革」などの取り組み。

ご高齢の方からは「昔は海に多くの魚がいて、気温も低かった。技術の進歩によって犠牲になっていることが多い」と現在と過去の環境の違い。

などなど
問いかけをすることで、知らなかったお話や思いを聴き、そこから「対話」が生まれたことで一緒にSDGsを身近なことにつなげていくことができました。様々な話しをすることで、私がSDGsに関して学んだこともありました。

相手の目線から考えてみても、一方的に説明されるよりは、対話しながら自分の身近なことからSDGsを考えていく方が良いのだなと感じました。ここで、先生の言葉の本意を少し理解できました。

そもそも対話とは、一つの話題に対して双方で話し合うことです。英語で言えばダイアローグ。このダイアローグに必要なことは、「結論」を出すのではなく「相互理解」です。どの答えが正しいのかを決めるのではなく、それぞれの考えがあることを共通に理解することを目的としています。相手の考えを理解することで、より自分の考えも深まっていきます。そこにダイアローグの本質があると今回を通じて感じました。

~仕事でも求められる「ダイアローグ」~

このファシリテーターは、上記のように「ダイアローグ」を求められましたが、このダイアローグは企業の組織でも求められるのではないでしょうか? 

例えば仕事において、一方的に指示や意見を出すのではなく、出す側も一度聴き手に回ってみることで、今まで気づかなかったことや新たな発見を見いだすことができるかもしれません。対話の意義は、自由な雰囲気で真剣に話し合うことにあります。話しやすい空間の中で、上司も部下も関係なく話せることができれば相互理解したうえで仕事をしていくことができ、より働きやすい環境になっていくと思います。

~最後に~

今回「ダイアローグ」をテーマに書いていきました。ダイアローグの本質は、相互理解をすることで自分の理解も深めることにあると述べました。つまり、話し手ではなく聴き手が重要なのではないでしょうか。聴き手が積極的に相手の考え聴き理解することで対話の意味は生まれると考えます。

執筆:橋本ゼミ6期生 高橋滉平

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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