職住接近ってやっぱり東京の話?

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 「職住接近」という言葉があります。「職」場と「住」居を近くにして、時間を有効に使いましょうという意味で使われていると思います。

 実質的には、満員電車に揺られながら出勤するという事は、それだけで体力を消耗することであるから、また、家族との時間を持つことも難しくなることから、できる限り仕事場と自宅を近くする事を支援している訳です。WLB(ワークライフバランス)の施策のひとつとして取り入れられている会社もあるかと思います。

 私も今は車通勤になりましたが、以前は電車通勤をしていました。約1時間でしたが、かなりの苦痛を覚えています。夏のあの独特な「香り」もその記憶を喚起するモノです。

 より良い生活をするという意味においては、苦痛な時間を減らし、仕事以外の時間を作りやすくするという意味において、職住接近というのは、とても良い考え方だと思います。

 たとえば、サイバーエージェントという会社は、「2駅ルール」というルールがあり、職住接近を推進しています。
 

結局の所の東京という場

 しかし、その一方考えてしまうことがあります。
 それは、職住接近を実現しようとすると、それはすなわち「職場の近くに住む」という事になるからです。

 考え方からすれば、自宅の近くの職場を探すという事でも良いわけです。しかし、現実的にはこの選択は難しいでしょう。「仕事」と「住居」とどちらの方が簡単に探せるかを考えれば、すぐにわかる事です。

 また、自宅の近くの職場を探すという行為は、ともすれば「内向き」と非難されかねません。特に就職活動中、あるいは転職活動中だったりすると、こういった指摘はあるかと思います。
 
 そのため、「職住接近」というのは、前提として「東京に住む」ということに繋がって行くのだと思います。

本当の職住接近とは?

 ある独立開業している方のTwitterから、平日の午前中にご子息と遊んでいるというtweetが流れてきました。その方は、関東地方ではありますが郊外のため、自然の中でお子さんと遊んでいる風景が流れてきました。

 会社員という立場であれば、有給休暇等はあれど、難しい事です。さらに、自然あふれる環境でとなれば、それは2重に難しい事でしょう。

 しかし、本当の意味で職住接近というのは、こういったことのためにあるのではないかと思いました。折角、ICTの技術が進歩してきたのにも関わらず、結局は東京に集まるというのは、残念です。

 東京以外の場所で、「職住接近」出来るような環境のためには、働く場があることが必要です。それは、つまり企業や団体が立地している必要があるわけです。現実的には、今東京以外の場所で「多様な会社」がある地域はそれほど多くありません。

 そんな環境が少しでもできるように、色々と仕掛けていきたいと思います。東京も人口減少していきますから、そういう意味ではチャンスがあるのかなと思います。

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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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