バイトと学業(ゼミ)をどう両立すればいいか

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バイトと学業(ゼミ)をどう両立すればいいかという質問をよく受ける。自分もバイトで生活費を稼ぎながら生きてきたからその悩みはよく分かる。「今月もう少し稼がないと、定期代払えないな」とか、「お金ないからサークルの合宿いけない」とかは普通にあった。

自分の答えは「バイトは最小限にして、将来に費やした(学業だけではないが)方が良い」になる。かなり、悩みながらだが。

バイトの経験を否定するつもりはない。自分自身、バイトがなければ大学に行けなかったし、とても大事なことを学べたと思っている。でも、バイトはバイトであって、他のものと比べる対象ではない。つまり、学業(他のものでももちろん)は学業であり、それ特有の価値があるからだ。

また、自分の場合にはイヤイヤ稼いでいたわけではない。むしろ逆だ。ファーストフード店で同世代が多く、「楽しみながらお金を貰えるって最高だ!」くらいに思っていた。

しかし、徐々に悩み始めることが多くなった。
大学3年になったくらいだっただろうか。周りが色々と活動を開始していた。インターンシップって言葉もその時初めて聞いた。(当時は全く理解できなかったが)社会問題に取り組む人たちもいた(今でも活動されていて、とても大きな法人になっています)。

言葉にすることはできなかったが、単純にカッコいいなと思った。

そして自分は、当時のゼミの活動の中で研究活動をしている人たちがカッコいいと思った。多くの研究プロジェクトを主催する先生の下にいたので、他大学から多くの研究者、院生が集まっていた。みんな、キレキレだった。その時の院生の方々は、今では当たり前のように全国の大学で研究者をしている。この一員になりたいなと思った。

一方、すぐに舵を切ることができなかった。バイトの時間が制約だった。色々と効率よくやればよかったのかもしれないが、自分にはできなかった。振り返ってみると、ここが自分の人生にとって大きな分かれ道だったなと思っている。

自分の場合には、その研究プロジェクトでの雑用(バイト)の仕事が貰えることになった。それでファーストフードのバイトを辞めて、一日中大学にいることができた。勉強することとバイトがほぼ同じ活動になった。もちろん、それによって諦めたこともたくさんある。友達との遊びはゼロではないが、かなり少なくなったと思う。しかし、このときの時間をかけた蓄積は、今の自分にとってかなり大きいことだと思っている。

バイトと学業の両立は、人によっては悩みさえしないものだと思う。
しかし、悩む人にとってはかなり切実だ。自分も、バイトをしなければ大学には行けなかった。他方で、バイトを辞めなければ(変えなければ)大学の価値を享受できなかったようにも思う。

お金の心配なく、何かに打ち込むことはかなり贅沢なことだ。にもかかわらず、その経験が将来を決めることも、実はかなりあるのだと思う。それは、学業だけではなく、様々な分野にあることだと思う。

両立に悩む人は、両立ができるんだと思う。うまくバランスを取れると思う。しかし、バランスを取ることが正解とも限らない。タイトルは学業にしたけど、もちろん他のことでも当てはまる。バイト(稼ぐこと)と両立してしまうと、何かに本気で打ち込む経験が得られない。しかし生きていくには稼がないととなる。本当に悩むのだ。

相談された時には、上記のような答えが自分からの回答ではあるが、まずは「話を聞こうか」と伝えている。かなり人それぞれであるから。

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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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