若手社会人が仕事と子育ての両立について学ぶ「家族シミュレーション」のご紹介

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2018年度から橋本研究室(@hashi_lab)では、認定NPO法人びーのびーの さんの「家族シミュレーション」というプログラムを支援しています。2019年度のプログラムが開始されますので、その背景などを含めご紹介します。

今年度は、結婚、妊娠、出産前後での退職者にお悩みの企業様に向けたプログラムを検討していますので、ご興味お持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひともお問い合わせください。

背景

びーのびーのさんは、2000年より横浜地域において、子育て支援施設の運営等をされてきました。その活動において、目の前のお父さんお母さんの支援を行っていましたが、既に子育てに奮闘されているお父さんお母さんを支援するだけでなく、その前の世代を支援しなければ、問題の本質的な解決には繋がらないのではと考えられました。

特に、2つの課題認識がありました。

一つは、核家族化が進んだことにより、「自分の子供の育児が初めての経験になる」人が多いということです。言い換えると、自分の子供の前に、年が離れた弟や妹の面倒を見てきたとか、「甥や姪、いとこ等」の面倒をよく見たといった経験をしている人が、かなり少なくなっているということです。

そのことにより、「育児スキル」が不足したまま自分の子育てに臨むことになるし、また、自分自身の「育児スキル」が少ないのではないか?と悩んでいる人が少なくないそうです。

もう一つは、社内に法定やその他プラスαの「育児」のための制度はあるものの、実際どのように仕事と育児を両立していけば良いのかの情報が得られず悩むことがあるそうです。

この2つを解決することを目指し、「家族シミュレーション」は開発されました。

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家族シミュレーションの概要

家族シミュレーションは、企業で働く子育て経験が少ない若手社会人が、びーのびーのの施設において、①子育て体験をしつつ②仕事と育児の両立に関する経験談を聞いたり相談できたりする、というものです。

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体験の内容は子育て施設内でのおもちゃで一緒に遊ぶといった簡単なものから、保育園へのお迎えの体験(親御さんと共に)、家庭訪問等といった高度な内容まで選べるようになっています。

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2018年度実施した内容からの示唆

昨年度(2018年度)にも同様のプログラムを実施しました。その際にわかってきたことの一つに、「企業におけるソフト面での子育て支援の重要性」があります。

たとえば、同じような制度を持っている企業においても、上司や同僚の対応によって両立ができるかどうかは大きく変わるのではないかと考えています。

今回のプログラムに参加したことで、子育て中の社員の苦労が理解できました。今までは、「あの人が時短勤務のせいで、自分ら他の社員が迷惑している」と考えてしまっていましたが、自分が体験したことで具体的にどんな苦労をしているかがわかったし、自分の番のときを考えると良い雰囲気を作りたいと思えるようになった

ある参加者からの声

このような声がありました。また、参加者の上司からは、「正直なところ、自分が子育てをしていた時期はかなり前であり、当時の苦労を思い出せない」という声や、自分は仕事と子育てを両立していなかったので、実際のところがよくわからない、という声もありました。

プログラムの参加者は、子育て支援施設を通じて、他社で両立している人の声を聞きます。それにより、自社について別の視点から考えることができるようになります。

ある人は、「自社の制度が充実していることに初めて気づいた」という話もありましたし、「他社の雰囲気がとても良いことに驚いた」という意見もありました。

つまり、このプログラムに参加することは、参加者である若手社会人のスキルアップにもなりますが、活動を通じて、自社の状況を振り返る機会にもなるのではないかと考えています。

今年度は、参加者個人だけではなく、その参加者の所属する企業に対しても仕事と子育ての両立をフォローできるようなフィードバックを提供できるように考えている最中です。具体的には、活動終了時に行う振り返りのカスタマイズを検討しています。

お申込み先

活動内容として「横浜地区(主な活動場所は東急東横線菊名周辺)限定」になりますが、同活動にご興味お持ちの方は、詳細を以下よりご確認ください。

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NPO法人 びーのびーの

橋本ゼミでは

橋本ゼミでは、同プロジェクトに参加する数名のゼミ生と共に、会議に出席し意見したり、オリエンテーション等のワークショップを共同開発するなど行っています。


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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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