周りから呆れられる目標を立てることにより得られるもの

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 橋本ゼミ広報班の河井梨紗です。趣味は映画や舞台鑑賞です。最近観た映画は君の名は。です。あまり邦画のアニメーション映画は観ないのですが、話題だったので観に行きました。海外でも上映されている程の人気だそうですね。
 私は高校時代創作舞踊部に所属していました。創作舞踊とは自分たちでテーマを一から決め、体で表現し自分たちの思いを表現していくものです。今回は創作舞踊部での経験とビジョナリ―カンパニーを参考にチームビルディングについて考えて行きたいと思います。

少人数の強み

 私たちの代は4人と少人数でした。まとまりもあり、卒業をした今でも定期的に会うほどです。話し合いもしやすく、打ち合わせにかけられる時間も多くありました。4人と少人数だったからこそ一人一人が責任感も持って行動したことにより、良いチームを作り上げていくことができたのだと思います。

 しかし、ここまでくるにはたくさんの困難がありました。はじめ私たちの代は、10人いました。ですが、勉強や将来のことなどを優先する人たちも増え、少しずつ人数が減っていき、1年で最終的に4人になってしまいました。こんなにも早いペースでいなくなってしまいチームとして崩壊してしまうのではないかと思いました。

 そのような状況の中、次の代に引き継ぎも近くなり部長や役割分担の話し合いが先輩たちの中で始まりました。私たちの中でも誰がどの役職になるか予想をしていました。

 私の中では、部長はこの子になるであろうと思っていた子がいました。しかし、その子は自分の将来のために私たちとは別の目標を見つけ、部活としてではなく、外部で進んでいきたいと言われ、部活を辞めていってしまいました。その時、これからどうなってしまうのか、崩壊してしまうのではないかと正直不安になりました。  

 しかし、私たちは崩壊せず、これを機に1つのチームとしてまとまりを得ることができました。

 では、このような状況になっても私たちが崩壊しなかった理由は何だったのでしょうか。それは、私たちは大胆な目標を掲げていたからです。

反対される目標だからこそ

 今回参考している「ビジョナリーカンパニー」中でBHAG(Big Hairy Audacious Goals:強力な仕組みとして大胆な目標を掲げる)という言葉があります。どんなチームや組織でも最終的な何らかの目標があると思います。ここでは、その目標が、自分たちの意識をどこまで上げてくれるのかという部分に着目しています。

 掲げる目標を少し頑張れば達成することができるものにするか、周りからも呆れられるほどの目標にするのか。この2つの目標を比べた時、後者の方がより自分たちの意識を上げることができると言われています。周りから呆れられる目標とは、まだ誰もやり遂げられていないこと、今の状況では不可能だと思われる目標のことです。周りから呆れられたとしても、チームとしてはまだ達成されていない目標の方が意識が上がるのということです。

 このBHAGは、チームとして何か達成されていない時にも使うことができます。例えば、チームが崩壊しそうなときなどに使うことができます。このBHAGを掲げ続けていくことで、そのチーム全体の意識を向上させ、1つのチームとしてまとまり、成長していくことができるのです。

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私たちにとってのBHAG

 私たちにとってのBHAGとは「大会で入賞する」ということです。私たちの学校は強豪校ではありません。顧問の先生もダンスに詳しい訳でもないため、自分たちの力のみで挑むことになります。入賞をしているのは常連校が多く、そういった学校に勝ち、その枠に入るというのは、困難だと思われていました。また、正直自分たち自身も思っていました。

 しかし、私たちはどんな状況であってもこの目標は変えませんでした。ストーリーを考えて振り付けを考えている時は何度も意見が対立しました。4人になり一人一人の責任も大きく様々な焦りもありました。しかし、私たちには変わらない目標があるからこそ、真剣にぶつかり合いいいものを作ろうと支えあいながら進んでいけたのだと思います。

まとめ

 今回は、高校の創作舞踊部での経験を元にチームビルディングについて考えていきました。あの時の私たちは、目標達成のために努力することが当たり前で人数が変わろうとも進まなければならないという状況にいました。ビジョナリーカンパニーを読み、当時を振り返ってみると、周りから呆れられるくらい大胆な目標があったからこそ、私たちは少人数になっても進んで来られたのだということを感じました。そして、私たちにはBHAGが全ての支えだったことに気づかされました。

 大胆な目標を掲げることは周りからバカにされたり、呆れられることもあり、中々掲げることが難しいことだと思います。ですが、今回このブログを書いて私は崩壊しそうな状況下だからこそ、何か大胆な目標を掲げメンバーと共有することが必要だということに気づくことができました。

参考文献
ジェームズ・C・コリンズ ジェリー・I・ポラス 山岡洋一(訳)(1995) ビジョナリ―カンパニー 時代を超える生存の原則

橋本ゼミ5期生 河井 梨紗

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この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

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