2013年学園祭へのスタンス 一日目を終えて

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2013-11-09 13.55.02

学園祭(瑞木祭)の一日目が終わりました。
何とか、無事一日目を終えられた事にほっとしています。

今年は、ゼミ生が話し合いBESTというキーワードを作りました。そこで、全ての活動をBESTに絡めて行っています。一番直接的な意味はBESTを尽くそうという事です。

今回の我々のやっていることは以下の通りです。

・3年ゼミ生の個人研究発表(反転授業形式)
・学生コンペなどへの提案内容の紹介
・恋するフォーチュンクッキーを踊りながら、リアルタイムドキュメンテーションとリフレクションビデオ、並びに組織開発の事例について学ぶ
・体験型謎解きゲーム「みらい郵便ーあなたの思い どこまでも届けますー」
・面接ワークショップ
・ソーシャルメディアを使ったマーケティング、プロモーション紹介
・おたふくソースさん協力(焼き方研修など)の広島風お好み焼きの模擬店

それぞれ、多種多様ではあるのですが、それでも一応「経営×学習」という分野の研究となっています(いるはず…)。
ひとつひとつを説明すると膨大になってしまいますので、ここではひとつだけ、こういった事を行う意義とかスタンスについて書きます。

文化祭で、学外の方などもお招きしてのこうした研究発表や成果発表において大切だと思っているのは、「面白い」と思ってもらう事です。これには2つの意味があります。

ひとつには、自分が一生懸命やってきた事を「面白い」と思ってもらえなければ、何を面白いと思ってもらえるのかという話です。一生懸命取り組んできたことが、どういう風に面白い(取り組む意義がある)のかについては、誰よりも語れるようになっている必要があると考えます。やればやるだけ、面白さや意義などは見えてくるものです。語ろうとして語れないときは、まだまだ取り組み方が甘いとか、考えが浅いので言葉にしにくいと言った準備不足があると考えます。

もう一つは、面白い事を伝えたつもりでも、相手が「面白い」と受け取るかは分からないと言うことです。面白い事を(自分が)したかどうかではなく、(相手が)面白いと思ってもらえるかどうかが大切でしょう。

例えば、「教えた」と「学んだ」の違いについてが近いかも知れません。「きちんと教えたのに、(相手のレベルが低いから)伝わらなかった」という言い訳はかなり様々な所でまかり通っています。しかし、このスタンスでは、本当に「きちんと教えていたか」は分かりません。少なくとも、相手が学んでいるかどうかを基準として考える必要があるという事です。

その意味で、「面白い」と思ってもらえる発表ができるかどうか、相手にフォーカスした活動ができるかどうかが大切な事だと考えています。

今回の研究発表の大半は、参加者に何らかの体験を通じ、考えてもらったり、気付きが得られるように設計しています。その時、「ちゃんとやった」ではなく、参加者のお客様がどう受け取ったかに意識を集中した活動をして欲しいと思っています。そして、これはとても難しく、それでいてやりがいのあることではないかと考えています。お客様からの様々なフィードバックは、改善を行う上ではかなり有効です。たとえ、無言であってもです。

明日も一日あります。大学生は1日で相当進歩します。明日の成長が楽しみです。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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