日本教育工学会の冬の合宿研究会の撮影 リフレクションビデオ

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2013年2月16日17日と日本教育工学会の冬の合宿研究会のリフレクションビデオの作成を行ってきました。

準備風景

今回の研究会は、「身体を用いた学習機会の可能性」ということで、即興演劇(インプロ)やマイムを教育利用している専門家のファシリテーションの元、実際に身体を使って体験するというプログラムでした。身体をフルに使って行うというプログラムでしたので、撮影する対象は多岐に渡り、これまで取り組んできたリフレクションビデオの中で最も「まとめるのが大変」なものとなりました。

当日のプログラムについては、主催された東京大学の中原先生のブログを参照下さい。NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 – 大人の学びを科学する: 跳躍のための「舞台」をつくる!? : 身体、学習、パフォーマンス

撮影のコンセプト

今回、インプロもマイムもライブ感を重視したプログラムでした。経験豊富なファシリテーター陣は、参加者の状況を常時モニタリングしながら、「即興」でプログラムを調整していました。一見、全て事前に「かちっと」決めていると感じるように、滑らかに順調に進んで行ったのですが、その実、事前に決まっていることはほとんどなかったのです。

10:00〜12:00 インプロ

決まっていたのは、これだけでした。
一見、何も準備がなされていないように感じるかも知れません。しかし、その裏には長年の経験や洞察に裏付いたものがありました。自分なりに言葉にするならば、表面的な準備ではなく、「深い準備」がなされていたと言うべきものでした。

さて、そのように即興的にプログラムとなると、リフレクションビデオを作るのは困難です。撮影隊(学生)にどんなシーンを撮るように指示を出すのか? 一部学生に編集を任せましたが、そのコンセプトをどのように合わせるのか? という事が決められないからです。

色々と策を考えたのですが、今回は腹を括って、即興を楽しむ事にしました。通常は、参加者に見えないように外部者として撮影を行うのですが、今回はプログラムに参加させてもらいながら、中に入って撮ると言うことを行いました。つまり、実際に即興の中に入ることで「即興に対応する」という方針を採りました。
「やりながら撮る」がコンセプトです。

撮影を終えて

上記のようなコンセプトを持って臨みましたが、実際に撮影を行うのは負荷が高かったかと思います。学生達も初日、翌日共にヘトヘトになっていました。それでも、これまで体験した事がない場でもなんとかかんとか対応して行ってくれたと思います。結果的に、良いモノができたと思います。

参加された方のリフレクションに繋がるように、また学会として公式に残すビデオということで、参加されていない方にも、当日の雰囲気を少しでも味わってもらえるようにしています。

最後に、この度貴重な機会を頂きました東京大学中原先生、東京都市大学岡部先生に感謝いたします。また、所属学会に多少なりとも貢献する事ができたとすれば大きな喜びです。そして、そのような機会に果敢にチャレンジしてくれた学生には感謝すると共に、是非この機会を自らの成長のチャンスにしてもらいたいと願っています。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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