東京大学へ初めの一歩 #FLEDGE 参加報告

この記事は約5分で読めます。

こんにちは。
橋本研究室、2年の西村貞女(にしむら さだめ)と申します。
今回は、半年間かけて作り上げたワークショップの報告をいたします。

FLEDGEに参加して

私が、生まれて初めて東京大学に足を運んだきっかけは、「FLEDGE」でした。
「FLEDGE」とは、5月?9月にかけて、月1回の勉強会を通し、ワークショップ実践の手法を学び、実際に私たち学生が、ワークショップを実践するというものです。始まった当初、私は、「ワークショップ」の「ワ」の意味も理解していませんでした。

それでも、9月22日に「秋だ!祭だ!お祭りプロセスWS」を開催することができました。
このワークショップのコンセプトは「お祭りの準備は楽しい」、「お祭りを楽しむためには、顧客の視点が重要」のもと、お祭り好きの方が7名集まっていただきました。

ワークショップの内容

内容については、「高校の『前夜祭』を企画」することにしました。
このワークショップをやるにあたって「祭」は様々ありますが、大学生の参加者の皆さんが身近に感じるものというと「文化祭」であり、文化祭の中には「前夜祭」「後夜祭」とあります。文化祭を企画するとなると、誰もが経験したことあり、かつ固定的な考えになってしまうのではないか? 「後夜祭」はただの内輪の盛り上がりで終わってしまうのではないか? といった議論を行いました。

そういった議論の後、生徒会からの依頼として、前夜祭運営委員会の一員となって、『「前夜祭」を企画・準備し、ながれでも楽しめて、翌日の文化祭に向けて盛り上げる』という設定で行いました。
そして、その祭りを最終的にはLEGOで形にしてもらい、発表してもらう流れです。
(※ちなみに私は生徒会書記の役として、ファシリテーターをしていました。)

ワーク中は、2つのグループに分かれて行いました。
私は、久々の制服を身にまといながら、参加者が考える「前夜祭」が出来上がるまで、
とてもワクワクしていました。

最終的に、LEGOで表現していただいたものは、2つのグループまったく違いました。

あるグループは、3つのイベントを同時進行で行い、最後に意気込みの場を設け、生徒が一つになって次の文化祭を盛り上げる。生徒たちのモチベーションを意識したものでした。
もう一方のグループは、「逃走中」をイメージして、先生が生徒を追いかけるという斬新な企画のもと、その姿を生中継し、校内放送でアナウンスする。先生と生徒の一体感を意識した企画でした。

振り返ってみて

私自身このワークショップから数日が経過し、振り返ってみると、数えきれない反省点がありました。すべて挙げたいのですが、大きな3つを挙げさせていただきます。

1つは、「ホウレンソウ」の重要性です。
私の所属している班は4人から最終的に2人になり、実践一週間前あたりに企画を一から練り直し、ドタンバで当日を迎えました。
このようになってしまった一番の原因は、班内の中で率直な思いを共有できていなかった事だと思います。対面でのミーティングの時間が少なく、文面でのやりとりが多かった点が、互いのモチベーションを下げ、連絡が疎かになってしまったと考えます。

対面ミーティングのメリットは、お互いの顔が見えることで、緊張感がほぐれ、意見が表情を通して発信する為、ニュアンスのずれが起こらず、次やるべき事が班内で明確に共有できる事だと思います。結果、対面ミーティングの重要性を身に染みて理解できました。
多少の経費がかかっても、直接会う事がなにより自分の為だと私は思います。

2つは、ワークショップ経験の少なさです。冒頭でもお伝えしましたが、私はワークショップをほとんど理解せずにFLEDGEに参加させていただきました。
知識・経験があれば、いいワークショップを生み出せるというわけではありませんが、ある程度の経験の有無は、差がでると思います。

どこで差がつくかは、まずワークショップを企画する段階で現れました。全体の流れを把握していなかった私には、「リフレクション」や「サブワーク」等の言葉の意味から入りました。これらは、どういう内容なのかを一つひとつ噛み砕いて、やっと他の人と同じスタートラインに立てることができました。そこからのスタートでした。

結論を申し上げますと、ワークショップを参加することが、一番の勉強になると強く思います。何事も事前準備は重要だと感じました。

最後の3つは、横のつながりがなかった事です。
私の場合は、ワークショップを開催するだけで精一杯だったのですが、無事に終了し、FLEDGE最後の報告会でふと周りを見渡すと、他の班の方、ディレクターやプロデューサーの方々と、交流がなかった事に気付きました。このことが、個人的に一番の反省です。

私は、まだ何も人より勝るものがありません。がしかし、唯一あるとすれば、アウェーな環境の中でも1人で飛び込み、様々な方々とお話しできることが自分の強みだと思います。今回、飛び込むことはできても、交流する段階までは達成できませんでした。この点に関しては、ディレクターで挽回していきたいです。

ワークショップに正解はない。

私の全体的な感想といたしまして、FLEDGE報告会の中で、一番心に残った言葉があります。

それは、「ワークショップに正解はない。」というものです。

私はこのワークショップを実践にいたるまでに、何が一体成功なのか、何がいけなのか、と何かと答えを導き出そうとしていました。その結果、最初はガチガチな案しか生まれず、どれも感情が高ぶるようなものではありませんでした。ワークショップをする為には成功しなければならないという勝手な意識があり、つまずきそうになる時もありました。がしかし、ワークショップは何が成功なのか定義等ありません。

その事に気づいた時にはもう実践が終了していました。私がもし、何をもって成功なのかと考えるならば、ワークショップが終了しても、自分自身でリフレクションをする。他者に語りたくなりなる。ふとした瞬間に、ワークショップを思い出す。時間が経っても語りたくなる。これらの事が起きれば、きっと心に残ったワークショップになるのではないかと思いました。

さいごに

FLEDGE6期の皆様、ディレクターの皆様、プロデューサーの皆様
半年間本当にありがとうございました。様々な刺激をいただき、大変学びのある時間を過ごし、いい経験になりました。この経験を、ゼミの活動、FLEDGEで活かしていきたいです。

最後の最後に、私事ですが、この度FLEDGE7期のディレクターになりました。まだまだ至らないところもありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

長々と読んでいただきありがとうございました。

member blog
シェア
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
この記事を書いた人
橋本ゼミ生

産業能率大学情報マネジメント学部橋本ゼミに所属するゼミ生です。

橋本ゼミ生をフォローする
タイトルとURLをコピーしました