待っているぞアピールはいらない

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 昨日は、「待つ」という仕事というエントリーをアップしました。要点は、人を育てるということは「待つ」ということ、そして「待つ」ことの重要性を記載しました。

 その「待つ」という事、これはとても難しい事であります。そのひとつに「待っているぞ」とアピールしてしまう事があります(人がいます)。
 「お前がやっているのを俺は待っているぞ」というアピールです。


 たとえば、ある仕事を行っている時に、「任せた」と言いながら、常時「いつになったらできるんだ?」とか言ったり、細かい所まで口を出してしまうのです。実質的には、「待てていない」のだと思います。これをやってしまうと、「監視下」におかれてしまう事になることからひどく窮屈です。

 この時、本当に危惧されるのは、上司の目線を過度に意識してしまうことです。

 仕事において必要なクオリティは通常顧客が決めるものですので、顧客の視線を意識することは重要かと思います。本人はそれでいいと思っていても、顧客から認められなければ、どんなにプロセスを努力しても意味がないという事です。至極当然のことであります。

 しかしながら、上司が細かく指示を出してしまうと、上司の評価=顧客の評価とすり替えてしまい、「上司がOKを出したからいいや」という具合に評価基準がずれてしまうことがあります。こうしてしまうと、常時上司の評価が必要になり(上司のフォローであり、足場がけ)、いつまで経っても独り立ち(フェーディング)することができなくなってしまうのです。

 「見守る」という事は必要ですが、「監視」は行き過ぎです。人材育成の難しさは、「アート」的な要素が多分に含まれる事にあるかと思います。 

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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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