ソーシャルリーディングフェスの進め方

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今週末に迫ったソーシャルリーディングフェスという名の読書会ですが、先日実行部隊との打合せを行い、実施要領を決定いたしました。

今回は、OST(オープンスペーステクノロジー)とWorld Cafe(ワールドカフェ)という2つの手法を掛け合わせたような形態で実施します。

Social reading fes.001

今回の読書会は、ゼミ生に加え外部の大学生や社会人の方々と一緒に行うイベントです。そのため、いつものゼミのような「この人からは、きっとこういった意見が出てくるだろう」というようなある種の「慣れ」は払拭されるし、しなければならないという意見が出てきました。また、折角色々な方々に参加してもらえるのだから、その方々と広く対話を行いたいという意見になりました。

そこで、条件としては「1冊の本を読んでくること」と、かなり広く設定し、読書会の中では本をテーマに、各自の興味関心事項を話し合ってもらうイベントにしたいと考えました。

広く興味関心を募るという事で、場所や時間としての「枠」のみを設定し、テーマを出すことやそのリードは参加者に委ねるというオープンスペーステクノロジーを援用し、ある程度テーマを想定してはおくものの、それは保険として考えておきその場で定めていく事に致しました。

一方、社会人と大学生が交じるイベントとなることで、そのことへの配慮も必要だと考えました。今回最年少となるのは、学部2年生です。2年生が社会人と対等に話ができるようなデザインを目指すという意味で、途中でグループメンバーが替わるワールドカフェの形式を取り入れました。色々な人達と話ができるようにする事を目指しています。

両手法共に、本来の使い方とは違うでしょうし、「そういうものではない!!」とその道のプロからは怒られてしまうかもしれませんが、目的に鑑み設定いたしました。実際に行ってみてその有効性などについては検証してみたいと思っています。

さて、今回の本は、「未来のイノベーターはどう育つのか?」という一冊です。この本では、何人ものイノベーターへの調査をもとにどのように育っていったかを記述しています。本書を題材に対話を行うとして場合には、以下のような論点がありそうだと考えました。

例えば、
・育てる側の視点と育てられる側の視点
いや、場合によっては
・育てていると(思っている)人の視点と、(関係なく)育っている人の視点
かも知れません。

また、環境的な視点では、
「家庭環境」「学校」「会社」「ボランティア組織」等の視点がありそうです。
同様に
「親」「教師」「上司や人事」
などの視点もありそうです。いや、そもそも「そういった枠組みではなくて」という事もあるかも知れません。

いずれにしても、当日それぞれの人達がそれぞれの意見を自由に、しかし真剣に語り合えるような場を目指しています。
ゼミ生以外の方々もたくさん問い合わせを頂きました。その方々と会える事、本当に楽しみにしております。

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この記事を書いた人

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

橋本 諭

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