正解病

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皆さんこんばんは。

2011年の4月から大学教員に転職をいたしまして、青息吐息でありましたが、やっと前期が終了しました。そこで、少しずつではありますが、ブログを更新していきたいと思います。

今日は、久しぶりに大学生と接して感じた事を述べます。

表題には、「正解病」と付けましたが、どうも今の大学生はこの正解病にかかっているように思うのです。

どうゆう、症状かといいますと、

この授業を取っておいた方が将来のためになりますか?
○○という資格を取っておくと就活で有利になりますか?
バイトをすると勉強する時間なくなりますか?
留学をするのは、将来的に不利になるって聞いたんですが、本当ですか?
将来、安定している企業を教えてください。
公務員はクビにならないというので、公務員を目指します

と、いうようなものです。

何というか、非常に窮屈に生きている気がしてなりません。大学に入ったばかりだというのに、就職(就職活動)やら、安定した企業やらを求めているのです。
大らかな大人たちは、もっと大きな視点を持って生きなさい、とおっしゃるでしょう。
確かにその通りだと思います。

しかし、ある意味においては極めて合理的な行動とも思えるのです。

大学生になっても、すぐに言われるのは「就活」です。しかも、この不況下ですから、輝かしい未来は語られません。いかに大変だったか、社会は厳しいのかを語られます。

そんな「社会」から、求められていることを考えてみると、(求められていると流布されているのは)、いわゆる「いい子ちゃん」的な人材です。そのために、今行うべき行動は「良いとされていることをする」ことに帰着するようです。

確かに、(私もサラリーマンをしていましたので、身につまされますが)つまらないサラリーマンは無難な行動を選びます。そして、(自分の能力に見切りを付けたにも関わらず)さもそれが大人としての合理的な判断のように語るという悪い癖があるように思います。そんな大人たちの影響を受けたのでしょうか。正解=無難や安定であり、リスク=不正解という行動を取りたがるのです。

もしかすると、大人たちが掛かっている正解病に、大学生も感染しているだけなのかもしれません。

しかしながら、仮に今の大人たちが正解を選んできたとすると、正解の先にあるのが今の状況だと言うことです。それは、良い状況でしょうか、悪い状況でしょうか。一概にはいえませんが、良いとは言えないのではないかと思うのです。とすれば、正解を選びたがるメンタリティは、良くはない状況に舵を取っているとも言えるのではないでしょうか。

さて、ここでは何らかの結論を示すまでには至っておりませんが、わかっている事は(もちろん、全員ではありませんが)大学生は極めて窮屈そうに生きています。そんな窮屈な生き方として「正解病」への感染があると思います。

一教員として、何かできないかと考えています。

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この記事を書いた人
橋本 諭

産業能率大学情報マネジメント学部 准教授 橋本諭(はしもと さとし)。
研究テーマは、ソーシャルビジネス、人材育成を扱っています。

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