
質的調査法を用いた政策策定コンサルティング
本プロジェクトは、大学が立地している地元伊勢原市からの依頼のもと2018年8月から2019年2月に実施しました。今後の商業の方針や活性化策を定めた「商業振興事業プラン」の作成に携わりました。
伊勢原市の商業を取り巻く環境は、他都市の状況と同じく社会経済情勢の変化を背景に、消費者ニーズの多様化、車社会の進展による購買範囲の広域化、キャッシュレス決済の普及など、急速な変化を続けています。 加えて、商業者の高齢化、後継者不足など、商店経営環境は厳しさを増している現状です。
加えて伊勢原市では、周辺地域における大型商業施設のさらなる開発など特有の課題も存在しています。
橋本ゼミは、プラン策定にあたり「質的調査法」を用いて、現在の街の課題、魅力を市民の方に伺う「市民行動実態調査」を実施しました。

実際に街に出て市民の方々のお話を伺うことにより、アンケート調査では把握することができない状況が見えてきました。特に、現状「買い物難民」ではないものの「買い物難民予備軍」と呼べるような方々の存在が明らかになりました。また、徒歩や自家用車で買い物をする等の従来考えていたよりも多様な「買い物の仕方」があることもわかってきました。

このように質的調査に関する知識と足で稼いだ情報をもとに、商業者の方々や有識者が集まる検討委員会で発表もしました。また、実際に次年度以降の計画に反映されています。
なお、2019年度は2018年度に策定したプランを踏まえ、実際に活性化につながる活動を行っていきます。現在は、Webメディアの立ち上げによる情報発信を行う方向で関係者の方々と検討しています。
商業振興事業プラン
作成されたプランは、伊勢原市のサイトを確認ください。
伊勢原市商業振興事業プラン(平成31年度~令和3年度) | 伊勢原市